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第五十七話◆

第五十七話

 朝の屋上は朝日を受けてアスファルトがだんだんと暑くなってきている途中である。夏休みは開けたといっても最近の九月も温度だけなら夏休みに混ぜてもいいはずである。下手したら八月より暑い日があったりする。

「……で、僕はどういったことをすればいいのかな?」

「もちろん、あたしにラブレターよこした男子の役!」

 親指をびしっ!と立てて予想できることを言う。ま、妥当な役としてはそんなものでしょ。

「じゃ、アドリブ入れてもいいからお願いね……スタート!」

 そんな感じで練習はスタートしたのである。



――――――――



『あ〜……来てくれたんだ、悠』

『う、うん……』

 悠も気合はいってるね、わざわざ頬を真っ赤に染めてもじもじしているよ。んじゃま、こっちも真面目に取り組んでみましょうか。

『……変なラブレターでごめんね?あれが僕の素直な気持ちだから』

『……霧之助……』



――――――――



「まった、あのラブレターを出したのは僕じゃないから僕の名前出すの変じゃない?」

「え?あ、あ〜っ、確かにそうかも。だけど、名前わからないし」

「じゃあさ、男子Aは?よく使われてると思うよ?」

 そうはいってみたが悠の反応は薄く、微妙だった。

「え〜?おかしくない?だってさ、男子A、あんたのことなんて大嫌いって言う?」

「……言わないね……」

「じゃ、じゃあさ、やっぱり霧之助でよくない?」

「ん〜まぁ、別にかまわないけど」

「さ、もっかいやろ?TAKE2、いってみよう!」



―――――――――



『あれが僕の素直な気持ち、悠を想う気持ちなんだ……』

『き、霧之助はあたしのどこがいいって想うの?想う気持ちって……それだけじゃなんだかはぐらかされてるようよっ!!』

 こ、ここまでやるなんて相変わらず一生懸命というか、律儀というか……しっかりやらないととめられて説教されかねない。

『……悠の明るいところは好きだよ…けどさ、悠って人間はそれだけじゃない。いやなことに向かっていくときは一人で向かって行ける勇気を持ってる……僕は悠をそんな子だって思ってる』

『……霧之助……』

『だからさ、僕と付き合ってくれ……野々村悠!』

『う、うん……』



――――――――――



「悠、そこでうんってうなずいたら駄目でしょ!?」

「あ、あ〜っ……そっか。なんだか霧之助が一生懸命やりすぎるから……うんって言わないと駄目な雰囲気になった気がして……」

 失敗失敗と頭をかいている。

 その後、TAKE8までやり続け、遅刻ぎりぎりというか、先生と同タイミングで教室に滑り込んだ。


今回は短めにしておきましょう……何が?と思うかもしれませんが後書きを、です。というより、後書きまで本当に読んでいるかたってそうそういないような気がしてなりません。いや、まぁ、読まなくたっていいはずですよね?雨月自体、他人の後書きをあまり読んだりしませんから。後書きのことに触れすぎて短めにまとめられませんでした。まぁ、今回はこの程度で!感想、評価、その他何かありましたらお教えください。八月三十一日日、八時ジャスト今日は確か衆議院選挙の日?雨月。

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