◇◇第二百八十三話◇◇◆:短絡的な霧之助エンド
霧之助エンド
人生というものはさいころだ……なぁんて、僕が言っても誰も信じてはくれないし、説得力に欠ける。なぜなら僕はちゃんと計画をしているのだから。
卒業した後、進路も見事に決定した……しかも、月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜、日曜……悠子由美子、悠、結さん、百合ちゃん雪ちゃん、里香、名古ちゃん、一二三ちゃん夏帆と用事が入っているのである。
出来ない計画はしないほうがいいのかもしれない。まぁ、僕の場合はちゃんと計画だてられて、可能な範囲で実行しているのだから大丈夫だろう。
僕がこれからやることは……一つだけ。
「明日、晴れますように」
日記をひろげて書き記す。
独りで過ごす一日は今日で最後……本当にこれから大変だけど、とても面白い一ヶ月を過ごせそうだ。
高校生活三年間、長くて短いものだった。これがハッピーエンドというのなら……僕はとても幸せだ。
ハッピーエンドは何処ですか……そう訊ねる人がいるのなら、僕は『ここだ』と言いたい。
~終わり~
平凡?ええ、確かに平凡かもしれませんねぇ。けどまぁ、こういった終わり方もたまにはいいかな、そう思ってこうなりました。さぁ、批判に突っ込みやってきなさい、右に左に言い訳、謝罪に逃避と全部倒してみせましょうっ!次回作はどうしたものか……『雨月』という名前を見かけたらそのときはよろしくお願いいたします。そしてここでようやく閉幕?ハッピーエンドは何処ですか……ここまで読んでいただいてありがとうございましたっ!!感想なんかいただけるとほっとします。あ、批判突っ込みなどはもちろん、いいわけ全快で対応しますので。失礼ながら、これにてドロン。一月三十一日日曜、一時四十六分雨月。