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◆◆第二百五十五話◆◆◆:レジェンドに近い者達 〜それが嫌なら犯人へ〜

第二百五十五話

「さぁて、どうしたものかね?」

 一年男子から探りが入れられるためにまだまだ、三年生は安全である。とりあえず今は対策本部にてこれからどうするかをみんなで話し合わなければならない。

「しっかしまぁ、犯人は何を考えているんだ?それがわからない」

「犯人の考えを読むのは探偵か、警察だけで十分だ。俺たちが今しなければいけないことは真犯人をあげるまえに保身に走らないとな……先生方がいらっしゃったときにどうやって言い訳する?」

 僕らは今はいているパンツだけしかないのである。つまり、一枚だけ。

「第一よう、先生たちは気がつかないのか?もし、その犯人が勉強合宿前からこういったことを計画していたのなら予備に持ってきていたパンツをばら撒いたかもしれないってことを……」

「事実は俺たちのパンツを使っているからな……本当、ふざけた野郎だ」

 しかし、憤慨していても何も始まらない。

「……先生が来たとき、パンツ一枚で普段から過ごしていますって言うか?」

「「「……」」」

 不潔以外の何者でもない。そして、新たにパンツ一枚伝説が築かれていき……僕らは生ける伝説レジェンドとなってしまうだろう。

「それは嫌だ!」

「そうだよな、俺も嫌だ……」

 代替案がなければ、最悪……その作戦に乗るか知らない罪をかぶるか……どっちもどっちだ。正直言ってどっちも嫌だ!僕らだって被害者なのに!

「……こうなったらあれだ、この近くにある店に買いに行くしかないな」

「え?つまりそれはこの敷地から出るって事だよね?」

「ああ、そうだ」

 ここが普通の場所だったらいいだろう……だが、なぜかは知らないが、この敷地内から出ようとする生徒に対して特別部隊がそれを阻止しに来るはずなのだ。

「「「……」」」

 誰が行くのか?そんな危険を冒して……しかも、下手すれば犯人であるというのがばれるのが嫌だったための脱走と思われかねない。

「リスクが……大きすぎると思うんだ」

「そうだよな」

 間違いなく、その後の未来に傷を残しそうである。

「ああ~……手詰まりか」

 全員が膝をつき、がっくりとうなだれる。

「俺たちはレジェンド、いや、複数形だからレジェンズとして生きていくしかなさそうだな」

 パンツ一枚のレジェンズ……嫌だ。こんなときに誰か助けてくれる人はいないであろうか?考えていると……一人の教師が頭に浮かんだ。

「よし、それなら希望を託そう!」

「何だ?間山は希望があるのかよ?」

「うん、吉野先生に頼むんだよ」

「……吉野先生にパンツを買って来てくれって頼むのか?まぁ、確かに先生が敷地外に出ても大丈夫だろうけど……でも、どういった理由で買って来て貰うんだよ?」

「そうじゃなくて、素直に話すんだよ!あの先生なら信じてくれる!」

「その確証は?」

「大丈夫、先生は信じてくれる!」

 じーっと全員ににらみつけられるような(そりゃそうだ、この賭けが失敗したら僕らは……)感じだったが僕はケータイを取り出した。



――――――――



「で、今日の朝パンツが盗まれていたことに気がついたと?」

「ええ、そうです」

「おお~俺のパンツ~」

「犯罪に使われてさぞや無念だっただろ~!」

「うおぉぉんっ!!」

 他の連中は泣き叫んでいる。やれやれ、そんな芝居をしなくても……

「そこ、芝居をしなくても大丈夫よ。あんたたちがそんなことする連中じゃないって言うことは担任のわたしが一番わかっているつもりだから」

 吉野先生にそういわれるとぴたりと止まって全員が敬礼する。

「「「光栄であります、吉野教官殿!」」」

「うむ、よろしい……で、それ以前には気づけなかったのね?」

「まぁ、そうです…」

「昨日の夜に事件が起こったんだから……」

 先生がなにやらメモに書いている。

「……よし、とりあえずここのチェック欄には異常なしって書いておいてあげるから……しかしまぁ、世も末ね。男のパンツが盗まれるなんて」

 そういって先生は出て行ってしまった。

「何とかこれで俺たちはレジェンドにならなくてよくなったわけだ」

「そうだね、吉野先生に感謝しておかないと……」

「それで、だ……俺たちを犯罪者に仕立て上げようとした奴をどうにかして捕まえたいな……」

 まぁ、確かに漫画とか小説だったらここで素人探偵のお出ましなのだが…あいにく、ここにいる連中では無理っぽい。

「ここはおとなしく待っていようよ」

「それもそうだな。けど、今晩の肝試しは警備が厳重になりそうで無理そうだな」

 よくよく考えてみたら実に危険な綱渡りをしていたものだ……


まあ、いいんじゃないんですかね?何が?ときかれても…今回の話が、ですけど。もう、朝から変な夢見て大変でした。エイリアンが仮面ライダーの変身ベルトで変身するも顔はヘルメットに入りきれないために露出。仮面じゃないですし、バイクに乗らないからライダーでもありません。ふと、思うんですけど今、SOSと言うとハルヒが返って来ますが…以前はアリスだったんですよ。これも時代の移り変わりですかね?ああ、それと著作権の規則が厳しくなっているそうですね。もう逮捕者出たんでしょうか?って、全く関係ない話ばかりですね。一月十二日火曜、八時四十九分雨月。

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