◆◆第二百四十四話◆◆◆:結果はどうあれ
第二百四十四話
人生、勝てないときだって存在するのである。マングースだって相手のハブが強ければ勝てないこともあるでしょ?あれと一緒。
「……」
「……」
簡易成績表に描かれた数字を相手に見せ付けあう。しかし、僕は早乙女さんに勝つことは出来なかった。
そして、早乙女さんも僕に勝つことが出来なかった……。
「奇跡の満点が二人も居るなんて……先生はうれしい!」
ナチュラルに喜んでいる吉野先生……。
「……」
「……」
しかし、お互い打ち合った弾丸が実はペイント弾だったことに気がついたスナイパーのごとく、僕らは唖然としていた。
「早乙女さんが……」
「間山が……」
愕然とした調子でそのまま続ける。
「「満点を採るなんてっ!?」」
そして、次の瞬間には怒った早乙女さんがそこに居たりする。
「何で私が満点を採っちゃいけないのよっ!!」
「え?あ、いや……まさか採れるなんて思ってなか……いたっ!!」
筆箱が顔面にあたり、もだえつつも反論することにする……が、それよりも先に次の弾丸が飛んできていたために避けのほうへとシフトする。
「逃げるなっ!!」
「先生!助けてくださいっ!!」
クラスメートに助けを求めるのは自殺行為である。でちあげられて僕が悪者へと勝手に改ざんされてしまうのである。
「ほら~早乙女、いったん落ち着いて。はい、みんなもさっさと座る!」
先生の手によって暴走が止まり、にらみつけながらも席に着く。よかった、あのままいっていたら確実に僕の顔面がモザイク仕様になっていたことだろう。あまりにグロテスクな間山霧之助は見るに耐えないのでモザイクに……悲しすぎる。
「はい、じゃあ……今日は勉強合宿の説明するから!先生は一年目だからこの行事については君たちのほうが詳しいと思うからやってほしいといわれている説明だけするからね……えっと、逃亡はしないように……」
教室各所からしませんよっ!!という実感のこもった返事が返ってくる。隣を見ると早乙女さんがなにやら悩みがましい表情を僕に向けていた。
「……間山、逃げ出そう何て考えてないわよね」
「うん、逃げ出すわけないよ」
「そう、そうよね……間山が逃げ出すわけないものね……」
何を危惧しているのかさっぱりわからなかったけれど、そんなことよりも大変なことが当日、起こったのである。
寒い寒い寒いっ!家の廊下が寒くてあるけません!さて、合宿に向けての第二部分ですね。少々、合宿は長い予定なのである程度の段階を踏んで、駆け上がっていきたいなとおもっております。そしてそろそろ、アンケートのほうも締め切らせてもらいます。正確に言うならば次回が投稿される前ですね。最終回も考えていますし(卒業式が最終回ではありません)、続編というか何というか……そっちのほうも考えていたりします。大学生活を考えていましたが諸事情により、やるとするならば……な、霧之助となることでしょう。それでは、また次回!一月四日月曜、九時六分雨月。