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◆◆第二百三十二話◆◆◆:遅れてきたあの子

第二百三十二話

 あれだけ飲んで一時間もすれば全員が普通になるのだからすごいなと普通に思う。

「じゃあね、お兄さん」

「また今度来るからね!」

「うん、待ってるよ」

 電車の扉がしまって動き出す。いまだ中で手を振っているようで百合ちゃんは変な顔をして手を振っていたりする。

 完全に電車の姿がなくなると隣にいた里香があくびを一つ。

「あたしもそろそろ帰るね……帰ってぐっすり寝ようっと」

「うん、ばいばい」

 去っていった里香にも手を振り、僕も家に帰るとしよう……そう思ったのだが、ケータイが鳴り響いていることに気がついた。

 ディスプレイを見てようやく、誰がいなかったのか思い出した。

「……ああ、なるほど……」



―――――――



 比較的早い時間帯、通勤するサラリーマンの人たちが電車に乗り込むのとは逆に一人の少女が駅に降り立った。赤いりぼんで髪をまとめ、まぁまぁかわいいぐらいだろう。フレームレスの眼鏡の奥底の瞳が燃えていた。

「……ふっふっふ、今日は先輩を驚かしてこようっと……」

 名古時羽はそういって昨日、体育祭が行われている場所へと地図を片手に向かうのだった。ちなみに、その後彼女は校門の占められた学校をその目に焼き付けて自分の先輩に電話することになる。



――――――――



『えぇぇぇっ!?体育祭昨日だったんですかぁっ!?』

 ケータイからそんな叫び声が聞こえてくる。やれやれ、間違えてきちゃったのか……

「……間違えちゃったんだよね?それなら…駅までいったん戻ってきなよ。待ってるからさ」

『……わかりました』

 まるで亡者の嘆きのようだ。そこまでして体育祭を期待していたとは……結構、有名だからかな?

 しばしの間(十分程度)待っていると視界の隅に久しぶりに見た姿が入ってきた。

「やぁ、久しぶり」

「……お、お久しぶりです」

「あれ?髪の毛伸ばしてるんだ?」

「え?あ、は、はい」

 以前より伸びている髪の毛はリボンでまとめられている。う~ん、少しは身体的にも成長しているようだ。

「リボンも似合ってるよ」

「……先輩からそんなことを言われるとは思ってもみませんでした」

「そう?」

 それはそれで失礼なんじゃないかなぁ……一応ね、久しぶりにあったんだからそのぐらいちゃんと言うんだけどな……

「ともかく、ここにいてもどうしようもないから近くの喫茶店にでも行こうか?」

「はい」

 里香といつも来ている喫茶店はすでに営業を開始している……結構、早い時間帯からあいてるんだなぁ、ここは。

 中に入り、腰掛ける。

「で、高校生活は充実してる?」

「はい、相変わらず友達はぼちぼちですけど……先輩がいなくなってしまったので少しさびしいですよ」

「うれしいことを言ってくれるねぇ」

 持つべきものは後輩だね……悠とかいってくれないからなぁ。いや、言わなくても実際にこっちまで来たりするからいいほうなのかな……

「じゃ、この後どうする?」

「え?この後?」

「うん、このまま帰るのはさすがに電車賃がもったないと思うよ?」

「そ、そうですよね……ど、どうしようかな……」

 運ばれてきていた紅茶に口をつけながらなにやら考え込んでいるらしい。時折、こちらをちらちら見ている。

「ああ、そういえばこの前この町に名古ちゃんが好きそうなお店があったよ?そこに行ってみる?」

「え?い、いいんですか!?」

「うん、かまわないよ……じゃ、行こうか」

 二人で立ち上がり、喫茶店を後にする。すっと、腕を絡められたことに気がついた。

「え?」

「……ま、まぁ、せっかく先輩に案内してもらうんですし、迷子になったら大変だから先輩にくっついておくことにしました」

「そ、そうなんだ……」

「そうです……」

 恥ずかしいけど……まぁ、悪い気はしない。


計算高いわけではありませんでしたね。普通に間違っているだけ…というわけで、きっとこの小説の中で一番陰が、存在が薄いであろうヒロイン名古時羽出陣です。勿論次回も登場します。さて、ここからちょっと話は変わりますが昨日、クリスマス……友人たち(男だけ)と一緒にささやかなクリスマスパーティーを行いました。企画した本人がふられたそうで、慰めたり馬鹿にしたりとそんな時間が三時間ほど続き、車にのってその後、ドライブ。疲れているのか知りませんでしたが『時速六十キロで窓から手を出してティッシュを風に当てて揉むとおっぱいを揉んでいるような感覚がする』といい出しました。そして、実行……『おほほほほっ!!』という奇声を上げている友人が可哀想で可哀想で……運転している友人もきっと可哀想だと思ったのでしょう、百キロ近く出してくれという無茶なお願いを聞き入れました。『すげぇ!Gカップってこんなもみごこちか!?』と叫んでいる友人を優しい目で見ていました。今年いっぱいは沈んだ雰囲気で過ごすといっていたので少々不安ですね。何か奇行に走らなければいいんですけど……と、まぁ、皆様はどういったクリスマスを過ごしたでしょうか?独り身だったそこのあなた、雨月と友達です。彼女と一緒だったという方、末永くお幸せに。そんなこんなでもう年末。年賀状すら書く気にもなれず、ぐーたら過ごしているといけません!何かしないといけませんよっ!!ああ、ガンプラ作りたいとか、ゲームやりたいとか、他にもいろいろやりたいと何か目標を持たなくてはっ!!ところで、雨月が勝手にライバル視していたあの小説がクライマックスに突入したそうです。正直、終わってくれないと雨月が読めません。終わる前に読んでしまうとその小説の一部分でも影響が出るかもしれないからです。面白そうな小説は完結してから読む、それが雨月のアイデンティティ~……と言っておきましょう。最後に、誤字脱字報告、好きなキャラは誰か、感想、評価、メッセージ、アンケートその他諸々受け付けていますので大掃除の合間なんかにいただけると非常にうれしいです。十二月二十六日十九時四十分雨月。

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