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◆◆第二百三十話◆◆◆:体育祭の終わり

第二百三十話

 お昼最後の競技となる部活対抗リレー。剣道部だったら胴着を身に着けた状態で、野球部だったらヘルメットをかぶった状態で……そして、バトンはそれぞれ部活に関係するものとなっている。水泳部だったら誰かの水泳パンツとか……ね。

 もちろん勉学部は、制服で走らなければならなかったりする。そして、バトンの代わりとなるものは先生が製作した本物より数倍太い鉛筆である。

 リレーといっても順位を争うものではないために何処もまじめに走ることはないだろう。陸上部にいたってはかなり苦しそうな表情をしながらゆっくりと走っていたりする。

 文化部、運動部は分けられているために走り終わった運動部は退場して残りは文化部。準備している一二三ちゃんに近寄ったのだが相変わらず無視されていたりする。

「……」

「あの、一二三ちゃん?」

「何ですか?今、一二三はいそがしいんですけど?」

「あ、あ~……ごめんね」

 そのまま一二三ちゃんはスタートしてしまった。

「あら?佐竹さんと最近は仲が悪くなったの?」

「いえ、そういうわけでもないんですけどね……」

 吉野先生が(何の冗談だか知らないが女子生徒の制服である)近寄ってきてそんなことを言う。

「ついでに言うならそこの夏帆とも仲が悪い状態なんですけどね」

「あらら、何かいけないことでもしたのかしら?」

「全力で否定します。するわけないじゃないですか……ところで先生、その服装については何か言ったほうがいいですか?」

「そうね、感想を聞きたいわ」

「すっごく、似合ってますよ」

「ありがとう……」

 そういった先生が夏帆のほうを見る。どうかしたのだろうか?

「ああ、なんで乙姫さんが怒っているのかわかった気がしたわ」

「え?何なんですか?」

「それはね……まぁ、自分で気づいたほうがいいわ。先生はいつでも相談のってあげるからね」

 それならば教えてくれればいいものを、先生は微笑むだけでそれ以降も教えてくれたりしなかった。



―――――――



 気がついてみれば閉会式。僕にとって最初で最後の高校生体育祭だったわけだがまぁ、参加しないよりもやっぱり参加したほうが楽しかった。久しぶりに全員に会うことが出来たわけだし、早乙女さんとも思い出に残るようなことがあってよかったのだから。

 感慨深げにスコアボードを見ると、赤、青、白のブロック得点はそれぞれ百点ずつの差をつけて最終的に優勝したのが青ブロックだったりする。

「……一二三ちゃん、夏帆のところが優勝かぁ」

 一応、思い出には残ったけどまだまだ一二三ちゃんと夏帆とは仲直りできていないことが気にかかるものだ。このまま高校卒業してしまってさようならというのはあまりにもあっけなさ過ぎる上に少し、寂しい。

「どうにか、しないとな……」

 生徒会長が閉会を宣言するのを近くで聞きながら、僕は一人そうつぶやいていたのだった。


今回はつなぎの部分です。そういった意味ではあまり面白くないですねぇ……そういうわけで、後書きでがんばっていきましょう。さて、今日はクリスマス…イブ?行事などに疎いもので、そして特に予定もないもので忘れやすいんですよ。サンタがやってくるのはいいこのところだけです。それにもう、プレゼントをもらって喜ぶ歳でもありませんからね。サンタさんへ、出来れば現ナマが欲しいですと……サンタさん、聞いてくれるかな……お願い事もしましたから次の段階に進んでもきっと大丈夫でしょう。まず、目標設定です。年内に一回は感想をいただけるような小説を書く努力をしようと思います。下手な鉄砲数うちゃ当たるといいますが結構打たなければ当たらないし、打つ時間があまりない…先日、自転車の鍵が行方不明になり、午前中ずっと探していました。しかし、考え甘かったようで結局みつからず。途中から雨までふってきましたからね。彼方に虹を見ながら思いました……『ああ、きっと嗅ぎは天使になったんだな』……最低、二千円はする鍵、本日も捜索隊を結成して救援に当たってくる所存です!十二月二十四日木曜、七時四十八分雨月。

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