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◆◆第二百六話◆◆◆:勧誘はこのように!

第二百六話

 あれは僕が三年生になって二日目だったかな……ま、一週間前ってところだろう。まだ、僕が素行の悪い不良だと思われていたときだ。

 早乙女さんはそんな僕を教壇へと連れて行って……

「間山は不良でもなんでもないたんなるへたれよ!」

 そういって思いっきりほっぺたを叩いたのだった。

「ほらね!何にも出来ないへたれ野郎よっ!!」

 きっと、あれがなかったらいまだに昼休みをぼーっとして過ごしていたに違いない。



――――――――



 金曜日の放課後は図書館の蔵書点検のために立ち入り禁止だった。

「……蔵書点検か……」

 ふと、百合ちゃんや雪ちゃん、それから結さんのことを思い出した。二年ぐらい蔵書点検を手伝ったってたっけ?

 春休み会って遊んだ以降は特に連絡も何もしてない(していないのであって、あちらから週に一回は電話がかかってくる)のでたまに電話でもしてみようかな……そう思っていたら肩を叩かれた。

「もっしもーし♪」

「あ、里香……どうしたの?なんだかご機嫌だね」

「あ、わっかるぅ?」

 うれしそうに小躍りなんてしている。きっと頭の中も春なんだろうなぁ……

「で?」

「これ、これが当たったんだよ!」

 ずずいと差し出されたそれをまじまじと眺めるとどうやら行きつけの喫茶店の無料券らしい。二千円分である。

「へぇ、どうしたの?拾ったの?」

「こんなの落とす人いないよ~……これはね、当てたんだよ」

「当てた……福引?」

「違う違う、このまえの部活の大会終わった後、うちあげでくじ引き大会やったら見事当たっちゃってね」

 ちなみに、里香は水泳部である。この前水着姿を拝見させてもらったときは(室内に温水プールがあるために冬も使用できる)スポーティーな水着を着ていてなんだか似合っていた。夏に海で拝見させてもらったけど、学校で見るときとはちょっと違ってて……ぼけっとしてたら水をかけられた。

「へぇ、よかったね」

「うん!じゃ、行こうか?」

「は?何処に?天国?」

「も~なんでそんな単語が出てくるかな~?」

 いや、そんな馬鹿を見る目で僕を見なくても……いいんじゃないんでしょうか?

「ほら、ここに二千円分の券があるんだから一緒に行こうよ?」

「え?いいの?」

「うん、最近はなかなか一緒に話とか出来なかったからさ」

「そっか、確かにそうだよね」

「あたしこう見えても寂しがり屋なんだよね~」

 首をすくめながらそういうが、そうは見えなかった。



―――――――



「ああ、そういえばそろそろ文化祭があるね」

「え?そうなの?」

 そっかそっか、転校して来たんだったね……里香はそうつぶやいて説明を始めた。

「あっちじゃどうだったか知らないけどこっちの学校は結構早いんだよ。文化祭って言ってもすっごくしょぼいやつ。自由参加だからね、あんまり人が来ないよ。それで、それが終わったら体育祭があるかな……一応教えておくけどあたしは今年の実行委員に入ってて同志を募集してるの!どう?一緒に青春してみない?今度の金曜日までに考えてくれればいいんだけど?」

「体育祭かぁ……」

 中学のころに最後やってもうないだろうなって考えていたけど……面白そうかもしれない。いやいや、ちょっと待った……自ら面倒ごとを背負い込むのはどうかと思うぞ?実行委員って絶対時間をとられそうだし……それに、今度の一学期中間試験では早乙女さんとの決着をつけるって約束までしちゃったし、放課後は部活もきちんとしないと……僕一人だけだったらよかったんだけど一二三ちゃんがいるしなぁ……まぁ、一人で勉強できないってわけじゃないだろうけどさ。



 どうすりゃいいのだろうか?



「悩んでるようだから……そんなスケジュール管理が大変そうなあなたにちょうどいいプランがありますっ!!」

「……どんな?」

「準実行委員!必要なときだけ呼ばれる助っ人みたいな存在っ!!どう?これなら毎回の定例会議に出席しなくていいし、何か用事があったらあたしから連絡するよ?運動会で味わう青春が半分になっちゃうけど他で青春を補充すれば大丈夫!」

「……」

 親指をびしっと僕に向ける……う~ん、どうするべきなんだろうか?


ストレス解消法……ちゃんと持っていますか?部屋の中で大暴れとか危険ですのでやめましょう。雨月の場合はとにかくふらふらになるまでチャリで飛ばします。こっちもこっちで曲がり角の車に衝突する可能性が高いのでお勧めできませんね。河川敷あたりで試すことをお勧めします。純粋に身体動かすことでもある程度は解消すると思います。あとは音楽を聴きながら川のせせらぎの映像を眺めたり腕立て、腹筋をすれば筋力もついて一石二鳥……腹筋がある程度ついていないと便秘になりやすいそうですよ。っと、話の趣旨が違ってきましたね。さて、今回は久しぶりの登場となる高畑里香の話でした。いかがだったでしょうか?深く突っ込んだ評価などでも違和感を覚えたことでも特に理由はないけど感想が書きたくなった……そういったことがあったらぜひとも感想をいただけたら光栄です。追記ですが、まだ誰もエンディングを送ってきてくれてはいません。それでは、また次回お時間があれば読んでいただけるとうれしいです。十二月五日土曜、十時九分雨月。

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