表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
204/283

◆◆第二百四話◆◆◆:部長より社長がいい

第二百四話

 三年生になったらどこの部活も半年程度で終わりである。しかしまぁ、去年の僕のままで三年生になっていたら、帰宅部のためにそういった引退などとはまったくの無縁だ……だが、残念ながらここの高校はそういったものを許してくれないために二年生の本当に最後のほうで謎の部活に入れられてしまった。

『勉学部』

 出オチといってくれていいさ、どうせ名ばかり部活なのだから……この部活はとりあえず放課後図書館でお勉強しましょうというのが活動方針らしい。部員名簿を見ると三年生が大半というよりも全てだったわけだ。このたび、その部員たちが全員卒業してしまったので一人だけ、つまり僕が強制的に部長ですよ。課長も平もなにもない、部長。社長と呼んで欲しいな、一人だからさ。

 そして、部員勧誘という習慣があるようで一ヶ月間、残り向こう一週間は部活動中の姿を見せなくてはいけなかったりする。僕は何をすればいいのだろうかと考えているとそりゃ、勉強しかないよ間山君!

 担任教師の単純明快且つ、熱血的なまなざしを受けてたった今、勉強をしている最中である。

 広義でとるならば勉強とは学問や技術を学ぶことなのでこの『勉学部』はその気になればいろいろなことが出来るらしい。らしいというのは誰もやったことがないので仮定の話である。前年度の予算をまったく使用していないために繰り越されて無駄に多くの部費が支給されている。

 そもそも、この『勉学部』が出来た歴史としては帰宅部の生徒を全て『勉学部』に入れたのが発端だったそうだ。しかし、その所為で莫大な部費が必要になり他の部を圧迫することとなりだんだん先生たちが放置し始めた。その結果として、強制的に入れさせられていた一つ上の先輩たちで最後だったらしいのだ。

 図書館の先生がいるために一度入ったらサボらないかぎり、部活動中にだらけることが出来なかったりする。そういうわけで今のところ誰も入ってくれない状況だ。まず、図書館にやってくる奴のほうが少ないのでほぼ、絶望的である。まぁ、このままいけば廃部だろうと思っていたが一枚の入部届けをもって一人の生徒がやってきた。

「ああああ、あのっ!!ここって『勉学部』の部室ですよね?」

 見た目は普通の図書館だが確かに『勉学部』の部室はここである。頷くと入部届けが差し出された。

「え?入部するの?」

 こんな勉強しかしない部活に!?驚いて相手を見やるとなぜか相手も驚いていた。

「おおおおお、お邪魔だったでしょうか!?」

「いや、別にお邪魔じゃないけど……入部したのはいいけど、自分が予想していたのと違う!ってなったときにここを退部するの大変だよ?」

 退部手順、まずは図書館の先生に何故、退部するのかを告げなくてはいけない。正直言うが、家の家計が苦しくなったからバイトをしなくてはいけないぐらいしか承認してもらえない。もちろん、親のサインがいる。図書館の先生に退部届けを受理された後は担任教師と話し合い。先生は必死になって止めにかかるそうだ。それが終わったら最後に『学力の向上に努めます』という書類にサインをしなくてはいけなかったりする。

 入ったらもう退部などせずに適当にサボったほうが絶対にいい部活である。

「じゃあ、先生に渡しておくから……名前は……佐竹一二三ちゃんか……君が考えているような汗を流して青春を楽しむ部活じゃないけど……」

「だ、大丈夫です!一二三、が、がんばりますっ!!」

 一二三とか久しぶりに聞いたなぁと思って顔をまじまじ見ているとなんだかどこかであった気がする。

「ああ、この前の自転車衝突事故の人か」

「うう、あ、あの時は……その、本当にすみません!」

 おどおどとした調子で頭を下げられる。

「あ、あれから一生懸命探して……その、教室や放課後図書館前まで来たり、家を突き止めたりしたんですけど勇気が出なくて、謝れなくて、その、なんだか怖くて……謝ったら謝ったで何か莫大な賠償金とか、ひひひ人には言えないことを強要されたりするんじゃないかって……あわわわ……」

「……」

 面白いぐらい動揺しちゃってるよ、この人。おかっぱっぽい髪型が似合ってるな~……というのは置いておくとしよう、関係ないし。ともかく、座るように促して深呼吸をさせる。

「落ち着いた?」

「ははははひっ!!」

「……」

 落ち着いてねーじゃんよっ!っと、突っ込むのはやめておこう。すっごく、臆病な子みたいだからさ。



――――――――



 きらりと光るエースが参上。部長よりも一生懸命。図書館が似合う生徒一番。佐竹一二三ちゃんはそんな人物だ。

「よし、じゃあそろそろ帰ろうか?」

「え?ああ、もうこんな時間ですか……」

 筆箱をかばんになおして二人で席を立つ。図書館の先生に挨拶をして下駄箱へと向かって歩き出す。

「あ、あのっ!!」

「ん?」

「こここここ、これからよろしくお願いします!」

「ああ、よろしく……わからないところがあったら教えてあげるぐらいしか出来ないけどね」

「それでも、いいんです!そのときはよろしくお願いします!」

 頭を深々と下げられた。礼儀正しいいい子である。悠子や由美子とは大違いだな~



―――――――――



「「んっ?」」

 悠子と由美子は同時に首をかしげ、まるで鏡写しのように動いた双子を見る。

「「どうかしたの?」」

 はもったあとにいやな顔を一瞬だけお互いが見せて首をすくめる。

「「別に…」」



―――――――――



 結構暗くなったので一生懸命遠慮してくる一二三ちゃんを送っていくことにしたのだった。まぁ、嫌といっても決まりである。暗くなったら出来るだけ送っていかなくてはいけないらしい。


さて、この前また新たなエンディングを投稿したわけなのですが……思いました。ああ、誰かエンディング書いてくれねぇかなぁと。いや、怠惰じゃないですよ?たまに思うんです。これって自分が書くより他の人が書いてくれたほうが面白かったりするのではなかろうかと……そういう理由で、エンディングをどなたか考えてくれないでしょうか?匿名でかまいません。著作権はもちろん、考えたあなたに帰依します。メッセージなどに文をうったりしてどうぞ送ってください。バッドエンドは……まぁ、出来るだけご遠慮いただけるとうれしいのですが……先日、ペル○ナ3のエンディングをみてがっかりきたばっかりなので。そうですね、投稿してもいいよとメッセージの最後あたりに書いてくれれば喜び勇んで投稿させていただきます。これまでエンディングがあった人たちでもいいし、意外な人物のエンディングでも大丈夫です。まぁ、こういったものをやっても殆どの確率で閑古鳥が鳴きますけどね。しかし、あえて言わせてもらいますが……エンディング、どしどしお待ち中です!今後も布教活動?を続けていこうかなと思います。十二月三日木曜、九時十分雨月。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ