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◆◆第二百三話◆◆◆:平常心。

第二百三話

 職員室に顔を見せるとどうにもこうにも、新任の担任が腕組をして待っていた。名前は何といったかな……吉野楓先生だったと思う。

「何ですか?」

「何ですか?じゃ、ありません!!」

 吉野先生の身長は結構高い。百七十センチ程度はあるだろう……いや、僕より高い。っと、その身長の高さで気がつかなかったがお隣に朝お世話になった(激突、マヨパン付着、チャリの件)少女がおどおどした調子で立っていた。身長……多分、百四十ぐらいだな。

「朝、見ましたよ……自転車での二人乗りは禁止されています!」

「え~と、あれは時間がなかったので……」

「事故にあったらどうするんですかっ!!」

「あ、もう事故をやったあとで……」

 そういったのがまずかったね。先生の目がきりりとなった。

「間山君が起こした事故ですか?」

「いえ、違います……僕が自転車にぶつけられたほうです」

「そうなんですか?」

「ええ、顔も見ました……」

 そこの人ですといおうとして傍から見てわかるほど女子生徒が動揺している。今にも泣きそうだ。しかし、先生は僕のほうしか見ていないために気がついていない。

「……跳ね飛ばされた後にそこの女子生徒が助け起こしてくれたんです。それで、自転車を借りて追いかけようとしたんですけどそこの人が遅刻になってはまずいので乗せて校門前でおろそうと考えていたんですけど相手に逃げられてしまいました」

「……なるほど、ひき逃げにあったんですね?男でした?女でしたか?」

「えっと……男です!」

「乗っていた自転車はどういったものでしたか?」

 その後も先生による事情聴取が続けられて徐々に女子生徒は落ち着きを取り戻したようだ。

「……今回のことは不問にしておきます。以後、絶対に二人乗りなどしないように」

 じゃあ、三人以上は大丈夫ですか?と聞くほど僕はおばかじゃないので素直に頷いておいた。

「では、もう教室に戻って良いですよ」

 何で二人乗りがばれたかはわからなかったがともかく、長居は無用である。さっさと職員室を後にして教室に戻ろうとすると……声をかけられた。

「あ、あのっ!」

「ん?」

「……えっと、その……あの……」

 しばしの間もじもじして何か決心をしたかと思うとまたもじもじ……


きーんこーんかーんこーん……


 そこで、試合を終えるホイッスルが鳴り響きましたとさ……

「ごめん、次の授業は移動教室だから……君も早く授業に行ったほうがいいよ」

「あ、はい……すいませんでした」

 何に対して謝ってきたのかわからなかったが余計なことを考えるよりも身体を動かして教室に向かうほうが先決だったりする。次の授業は図書館へと向かわねばならない。



―――――――



 担任教師による記念すべき第一回目の授業は自分のなりたい職業を見つける、見つけたものはその職業にどうやったら就けるのかを調べることだったりする。

 友達と一緒に探したり、まじめに一人で探したりと思い思いに探しており、友達のいない僕は当然一人で探していたりする。

 教師になるために必要なことが載っている本を探しに行こうとすると僕だけ先生に残されたりする。

「聞いたわよ、間山君」

「な、何をですか?」

 さてはさっきの嘘がばれてしまったのか……それでも、僕は……。

「僕はやっていません」

「いいの、先生はわかっているつもりだからね」

 よしよしと頭をなでられる……はて?何故、頭をなでられているのだろうか?

「……あの、何のことですか?」

「今日、あなたのことを詳しく他の先生から聞いたけど転校してきたそうじゃない?それで、まだ友達がいないとか…」

「まぁ、そのとおりですけど……」

 なんとなく、先生がどこか勘違いしている感が否めなかったりするのは僕の気のせい?まぁ、なでられて悪い気はしないけどね……

「先生、いつだってあなたの味方でいてあげるわ」

「はぁ、どうも……」

 いまいち、ぱっとしない……んだけど、こっちにきてあまり優しくされたことなんてなかったので素直にうれしかった。

 そして気がついた。教師になるのを調べる方法ならばこの先生に聞けばいいということを。

「えっと、教師になるにはどうしたらいいんですか?」

「あ、間山君の夢は教師になることなのね?」

「ええ、まぁ……」

「よし、先生が詳しく教えてあげるわよ」

 胸をドンと叩いてくれたのは非常に頼りになりそうだったが……こういうひとって大体がんばりすぎちゃう感があるんだよ。

 見事、放課後開始から約一時間、どういったことをすればいいかなどというレクチャーを担任教師である吉野先生からみっちりと受けたのだった。


小説家にとって危機的状況ってなんでしょうね?ネタが切れてしまうこと……ああ、それならまさに今、危機的状況ですよ。あとがきで書くことが全く思い付きませんから。困った困った…いつも、投稿した後に思い出したり、思い付いたりするんですよ。気がついたら二百越えてますね。まさか、こんなにいくとは思っていませんでした。ともかく、ここまできたのならいっそのこと目標たてましょう!目指すはあの小説です!と、まぁ、熱血やってる場合じゃないんですけどね。ふと、思ったのですが、異性のストーカーってヤンデレですかねぇ?そっち方面疎いんでどなたかご教授頂けると嬉しいのですが……。十二月二日水曜、八時四十六分雨月。

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