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◆第百八十七話◆◆

第百八十七話

 鍋、寒いときになったらコタツを囲んでその上でつつく冬用の料理だなと僕は思っている。

「…じゃ、いただきましょうか?」

 ま、鍋を二人でつつくのなら三人のほうがいいでしょう……そういうわけで結さんを読んだわけである。彼女の頭には『THE・鍋奉行』という文字が書かれた鉢巻が巻かれていたりする。

「そうですね」

 明日の終業式を終わらせれば短めの冬休みが幕を開けるわけだ。鍋の中では白菜や豚肉、豆腐にねぎがぐつぐつと煮えている。

「いただきまーす!!」

 ぼけっとみていたら豚肉の約八割が由美子の皿へと消えていった。

「あっ!きったねぇよ!」

「お兄ちゃん、どうかした?」

 わかっていて聞いてくるその態度にちょっと悠子が重なる。ああ、悠子と由美子は双子だなぁ……

「霧之助さん、はしたないですよ」

 そういう結さんのお皿にはすでに二割の肉が乗っていたりする。右を向いているうちに左からおはしが伸びていたのだろう……

「すんません……」

 まぁ、僕がこんなになっているのにも理由があるのである。普通食べている豚肉とは違う豚肉なのだ!えっと、どっかの黒豚だとか結さんが言っていた。

 もちろん、すぐに豚肉がきれる訳ではないのですぐさま次が鍋奉行である結さんの御手から鍋という大海原に出陣。血気盛んだった肉たちは戦場にてどっしりとした肉になるのである。

 そろそろいいかな?というそのときがやってくるまで僕は野菜を口にせっせせっせと運んでいたりする。

 そろそろ頃合だな……そう思って箸を伸ばそうとすると奉行にとめられる。

「待ってください、まだ駄目ですよ」

「え?そ、そうですか……」

「若干ピンクです。こういったものはちゃんと火を通さないと……」

「そ、そうですね……おなか壊しちゃいま……」

 僕を尻目に由美子がお肉を一つ、もっていった。

「ああっ!!」

「何?どうしたの?」

「まだ危ないんじゃないの?おなか壊すかも」

「安心してください、あれは大丈夫です」

「過保護だよ、お兄ちゃん」

 二人からそういわれてはもはや何もいえない。敗者はおとなしく野菜でも食べておきますかね。人生、無駄などないはずなのに私はとっても悲しくてむなしくて……ええ、もう、ねぇ涙が出ますよ、いや、出てないけど泣いているんです。流さなくても涙が流れているというのはわかるひとにはわかるんですとも。

「あ、お兄ちゃんお肉いらないの?」

「いりマッスル!」

 安全区域だとばかり思っていた皿にまで手を出してくるとはこの肉食恐竜め!一生懸命威嚇した後にわずかに残っていた自分の皿にゆっくりと手をつける。二兎追うものは一兎も得ず!鍋と僕の皿の肉をとろうとしていた由美子にはいずれ天罰が下るさ。

「お肉ぐらいでそんなに騒がないでください、霧之助さん」

「……別に、騒いではいませんよ」

「由美子さんを見る目がまるで親の敵を見るかのような目をしていましたからきっと心の中では大暴れなのでしょう?」

「……」

 ま、まぁ、確かにお肉ぐらいでいちいち怒っているのも馬鹿らしいな。ここは結さんに免じて特別に許してあげてもいいかな。

「はい、口を開けてください。わたくしのを差し上げましょう」

「え?いいんですか?」

「ええ、鍋ぱーてぃーに呼んでいただけましたからね……はい、あ~ん」

「あ~ん……うんうん、おいしい!」

「……」

 ジト目で由美子が僕を見てくる。やれやれ、お肉を他人からもらったからってそんなににらまなくても……って熱いっ!!

「あ、ごめんねぇ、お肉についてた汁がお兄ちゃんの目に入っちゃったぁ?」

 にやにやしながら由美子はそういう。確信犯のくせして……というより、お肉についていた汁を人の目に入れる技術って……くっ、いつのまにそんな超高等技術を習得したんだよ!?みかんの皮で汁を人にぶつけるのとはわけが違うだろう!

「けどまぁ、結さんからお肉貰ってでれでれしてたのが悪いんだよね」

「え?何?僕が悪いの?別にでれでれもしてないけど?」

「そんなの関係ねぇ!」

「古いチョイスですね」

 ま、そんな調子で三人の鍋パーティーは最後まで続きましたとさ。


いまさらですがサブタイトルはつけておくべきでしたね。高畑里香って誰だっけ?と思って読み返そうとした人にとってはものすごく不親切な小説ですよ。雨月の小説の半分は不親切で出来ていますとかいったら酷いことになりかねない……。さて、久しぶりにゲームの話でもしますか。また前と同じではあれなので最近ネットで体験版がダウンロードできたゴッドイー○ーをやった感想でも……いや、まずはダウンロードの果てしない道のりを……一時間三十分のダウンロードって長すぎですかねぇ?きっと、その時間帯に全国の人たちがダウンロードしようと思っていたに違いありません。P○Pをもっているならばやってもいいかもしれませんね。ちょっといろいろ必要になりますけど。『一神行こうぜ!』ってキャッチコピーで馬鹿売れ間違いなし……。すいません、ちょっとでしゃばりすぎましたね。一日二回ぐらいの更新なら皆さん目をそらさないでくれることでしょう!そう信じて更新しました!いつも感想をくれている深冬さん、そしてこれまで感想を下さったぴっとぶるさん、akishiさんに仁岡さん、TKYさん、ナスダックさん、丙さん、月奏さん、NICKさん、一夜橋 萩奈さん、カエルさん、夏も最後さん、暁入さん、そして最初に感想をくださったcoachさん!……最後はこの後書きを読んでくれているモニター前のあなた!本当にありがとうございます!これまで『ハッピーエンドは何処ですか? ~不幸不幸も幸の内~』を読んでくださってありがとうございます。いきなりどうしたんだって思うかもしれませんが……まぁ、そこはいつものようにスルーでお願いいたします。では、また次回お会いしましょう!ありがとうございました!十一月二十日金曜、十一時二十一分雨月。

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