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◆第百三十八話◆◆

第百三十八話

 駅前で全員別れた。結さんもどこかに用事があるようで手をふって去っていく。ふぅ、疲れるものだなぁ……全員汽車の中で眠っていたから危うく駅を通り過ぎるところだった。

 駅から少したって由美子が一つため息をついた。

「何?やっぱり疲れた?」

「ん~まぁ、結構疲れた。あのさ、お兄ちゃん……私が荷物持ってあげる」

「いいの?」

「うん、いいよ」

 にこっと笑ってそんなことを言ってくれる。いい妹だ……これが悠子だったら今頃罵られた上に僕が悠子の荷物を持っていたことだろう。



――――――



「あ~なんだか今イラってきた!」

「は?いきなりどうしたの?」

「どうもこうもないわよ……きっとお兄さんが私の悪口言ってるに違いない!」

「考えすぎでしょう?」

「……別にお兄さんのことなんて考えてないわよ」

「はぁ?考えてるからそんな被害妄想を……」

「うるさいわねっ!ちょっと黙っててよ!」

「……理不尽に何切れてるのよっ!!」



――――――



「……由美子、これって僕が一番苦労してないかな?」

「ええ?そうかな?ちゃんと私がお兄ちゃんの荷物を持っているからおあいこでしょう?」

 確かに、由美子は僕の荷物を持っており自分の荷物も持っている。そして、僕はそんな由美子をおんぶして帰っているのだ。

「……こんなところ誰かに見られたらどうするの?」

「大丈夫、兄妹だから」

「……そうなの?」

「そうなの」

 まぁ、いいか……そんなに重いってわけじゃないから。けど、ご近所の誰かに見られたりしたらなんと言われるのだろうか……

 そして、向こう側からはうわさ大好きなご近所の奥さん(ゴミ捨てするときによく遇う)がやってきていた。

 いけない!このままではうわさにされてしまう!

「あら、間山君じゃない?こんにちは」

「こ、こんにちは……」

「……由美子ちゃん……だったかしら?こんにちは」

「こんにちは~」

「兄妹そろって仲がいいのねぇ」

 そういって何もなく去っていった。おんぶは普通なのだろうか?少しだけ首を傾げたくもあったのだがいちいちそんなことで訊ねていたりしたらそっちのほうがおかしいと思われてしまうだろう。

「何?なんだかお兄ちゃん顔が赤くなってるけど……もしかして恥ずかしいの?」

「……いや、純粋に考え込みすぎだと思う」

「嘘ばっかり!」

「嘘じゃないよ」

「うそつきっ♪吐け吐け!」

「ぐぁっ…首がしまるぅぅ!!」

 海の帰りのそんな出来事。多分、僕は一生忘れないんじゃないかなぁ……


後書きですよ、そうですよ。感想をいただいたので非常にテンションが高い雨月です。どのぐらい高いかときかれたら清水の舞台から飛び降りないぐらい高いというわかりやすいのかわかりづらいのかよくわからない感じです。さて、今回はぱぱっと終わってしまった感あふれる海編でしたが霧之助の去年は本当にもう、ぐだぐだ感あふれるものでしたのでたまにはこういったものもいいかなぁ、そう思っておりますがどうだったでしょうか?それと、海編のときに言っていたことを覚えているかたってどの程度いるのでしょう?謎は深まるばかりです。まだ夏は始まったばかり!次回は海の次のあの行事となります。十月十三日火、十九時五十二分雨月。

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