表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
128/283

◆第百二十八話◆◆

第百二十八話

 夏が暑いのは当然なのである。まぁ、僕らが通っている高校はきちんと空調システムが設置されており冬のどんなに寒い日だろうが、夏のくそ暑くて熱中症でくたばっちまうのではないかという日も今日室内に入ればほぼ無効化してくれるのだ。

 しかし、例外だってちゃんとある。

「あぢぃ……」

「……こんな日に限ってクーラーが壊れるなんてついてねぇ。きっとこのクラスの行いが日ごろよくないせいだ……」

 そんな声がところどころから聞こえてきており、窓際付近の生徒たちはカーテンでおそろしいぐらい強い日光からお肌を守っていた。女子なんか一生懸命、日焼け止めのクリームを塗っている。

「あ~……暑い。全員教科書五十七ページを開け……じゃあ間山そこを読んでみろ」

「……はぁい」

 教師だって人間である。生徒よりもだるそうな顔で授業をしている現代国語の先生はまだ若いはずなのに二十歳老け込んで見えてしょうがなかった。

 蜃気楼……とでも言うのだろうか?いや、多分気のせいに違いない。



――――――――



「暑いときといったら何する?」

 普段は人がいない図書館だが、今日に限ってあふれかえっていた。なぜならそこは校舎と別に空調システムを持っているため冷房がきちんと入っているからである。思い思いの場所に生徒たちが座って雑談などしていて非常に涼しげな感じだ。僕ものびのびと背を伸ばしてひんやりとした机に突っ伏させてもらう。

 意識がとんでしまいそうなほど幸せだった。

「おいおい、何ボーっとしてるんだよ」

「あぁ、ごめん……で、なんだっけ?暑い日は晩御飯を何にするか?」

 冷奴なんかいいんじゃないかな?冷たい豆腐がのどを通っていくのって結構涼しげだと思うんだけどどうだろうか?

「違う、まったく……暑さでやられちまったか」

 猛が一つため息をつく。なんとでも言うがいいさ!今の僕には何も通用しない!あの灼熱地獄から逃げ出し、こんな地上の楽園とも言うべき涼しき図書館にやってこれたのだから!

「ん?」

「どうかしたか?」

「あそこに……」

 矢田さん、いまだに猛のことが好きなんだろうなぁ………こっちに気がついたようだけどためらってるみたいだし。僕が何かをしてあげるよりもそっとしておいてあげよう。

「誰かいるのか?」

「いや、僕の気のせいだったみたい……」

 そして、視界の隅っこにどこかでまたもや見たことがあるような人物を発見。

「気のせいじゃなかったみたい。ちょっと行って来るよ」

 僕は相手に気がつかれないように細心の注意を払って近づいていったのだった。



―――――――



「な~ご~ちゃん!」

「わぁっ!?せ、先輩ですかっ……驚かさないでくださいよぅ」

 前につんのめったが何とか踏ん張ったようでこちらのほうをにらんでくる。

「あはは……ごめんごめん」

「ごめんじゃありませんよ!!」

「おい、霧之助……この子は?」

 猛が後ろからついてきていたようで不思議そうに首をかしげている。

「ああ、この子は……」

「ちょっと先輩!」

 説明しようとしていた僕の腕を引っ張って名古ちゃんは近くの本棚の陰に隠れるようにするのだった。はて、どうかしたのだろうか?


そろそろ小説の手直しを始める時期でしょう。誤字脱字脱却強化月間ですから(雨月が勝手に作りました)、些細な誤字も脱字もノーグッドです。そういうわけで、手直ししたらこの後書きのスペースを使用しまして報告を逐一させていただきたいと思っております。さて、少し前にもいったと思いますがこの小説に欠けているものとは一体全体なんでしょう?雨月にはさっぱりわかっていませんが読者の中には愛が足りない!金が足りない!!知恵と勇気と友情が足りない!なぁんて思う方もいるかもしれません。無論、わかっているとは思いますが欲張った末に話が破綻してしまうという小説を書いたこともありますし、読んだこともありました。人間の欲望はとどまることをしりませんね。ああ、それと後書きの文字数が増えたためにちょっとした小説ならいけそうです。


ーーーーーーーーー

 真昼間から一人の少年が交番へと駆け込んでくる。

警察官「どうしました?」

霧之助「すりが……すりがでました!」

警察官「そうですか!急いで現場に行きましょう!」

 二人して現場へと向かうとそこにはお金持ちと思われる社長とその部下らしき人物だった。

警察官「で、どっちがすりですか?」



霧之助「あっちです!あっちでごますってるほうです!」



部長「社長、今日もりりしいお姿ですね?」

社長「はっはっは、そうだろうそうだろう」

警察官「……ちょっと君、来たまえ」

霧之助「ええっ?何で僕が!?」



 あなたもすっちゃたことありませんか?


ーーーーーーー


こんな感じですかねぇ。完璧に後の展開読んじゃってた人、すいませんでした。それでは今回はこの辺で!感想評価その他(ご意見ご要望多種多様にわたりまして今回はメッセージももらえたらあの夕焼けに向かって走れるかもしれないと……冗談です)ございましたら是非、お願いいたします。あ、ちなみに今回の後書きではスランプ気味だということをお伝えするつもりでした……。十月五日月、八時二十二分雨月。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ