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◆第百五話◆◆

第百五話

 あれから一週間が経った。

春の便りとともに特に何も先生から言われていないのを見るとどうやら先方は何も言っていないらしい。まぁ、言うにいえないだろう。問題の生徒が出演しているとあるビデオをあちらの不良から高額で買い取って証拠を差し押さえているために下手に動くと高校を辞めなくてはいけなくなる。それに、あの情けない写真をあの子もばらされたくはないだろうからねぇ。

 だけどまぁ、あそこで鉄パイプを出してくるとは思わなかった……あの子、鉄パイプの使い方間違ってるんだもん。あんなんじゃ効果が出ないでしょ。鉄パイプって言うのは……

「おい、霧之助何ボーっとしてんだ?」

「いや、何でもないよ」

 百合ちゃんが隣から覗き込んできていることにまったく気がつかなかった。どうもバカなことを考えていたらしい。

「そういえばあの人から聞いたぞ」

「あの人?」

「……東結先輩からだ」

 うれしくなさそうに百合ちゃんはそういう。ああ、なるほど……そういえば結さんはあそこの高校の不良だった。不良の人づてで話を聞いたのだろう。

「またあそこの高校生をぼこぼこにしたんだって?理由は?」

 これは非常に言いづらいことだ。説明が面倒だったが詳しく説明しないといろいろ後に別の問題を生みそうだったので初めから順を追って説明することにした。

 その説明のおかげで見事お昼休みがつぶれてしまったのだがそのことはいいとしよう。お昼休み一つで誤解を生むのを解けるのなら安いものだから。

 説明を終えると百合ちゃんの顔が般若のごとく変化していた。ああ、この表情もまた久しぶりといえば久しぶりである。

「霧之助、それはぬるいやり方だな……そんな男の風上にも置けない奴、手加減する必要ないだろ?最低っなやろうだ。私だったらもっとやってるはずだぞ」

 何をやっちゃうのか想像もしたくなかったがとりあえず、泣いて謝るまで許さない!が人の道を踏み外さない最低防衛ラインではないのだろうか?

「う〜ん……ぬるいとかはおいておくとしてその通りだとは思うよ」

 そんな話をしていると予鈴がなる。ヴァイオレンスな話はここまでにしておくとしよう……さっさと次の準備をしなくては。



―――――――――



 放課後、再び一年生の廊下を歩いていると文庫本を読みながら歩いてくる生徒が一人……ひょいとかわすとそこで立ち止まった。嫌な予感がして待っていると、まるで巻き戻しのように廊下を戻ってきた。

「今日はぶつからないんですね?」

 こりゃまた被害者ぶってる子である。

「……いや、この前ぶつかってきたのはそっちでしょ」

「違いますよ、そちらがぶつかってきたんです」

「あ〜ごめんごめん」

 こういう人に関わると八割方ろくなことに巻き込まれないというのが目に見えてわかっている。そういうわけで適当にあしらうことにした。

「じゃ、僕用事あるから」

「あ、ちょっと!」

 聞こえない!何も聞こえない!!そういってさっさと僕はその場を逃げ出したのだった。


以前、高校の話をしましたねぇ、今日はその続きをします。そんな人たちとまぁ、一年つるんでいてとある偏見が生まれてしまいました。お宅の人にエヴァの話をすると止まらなくなる。持論を永遠聞かされるのですよ。授業中など関係なく……あれは非常におそろしい話でした。さて、この程度にしておきましょうか?こんなことを言うのもあれなんですがこの小説のメインヒロインってもはや誰なんでしょうか?いや、作者のあんたが言うなよ!って突込みが聞こえたような気がしましたが……そこで、何度目かわからない企画をやることにしました!終わる直前まで誰のエンディングが見たいか!というのをやりたいと思います。悠のエンディングはお一人の方にお褒めをいただいたために彼女ははずそうかとも思いましたが、やはり、ここは入れるのが筋でしょう。きっと来るわけないと踏んでいますからお一人でも(もちろん冗談でやっても)望む方がいましたら見事にやってのけますとも♪おいおい、安請け合いしちゃっていいのかい?とご心配してくれている方、ありがとうございます。これまでだっていなかったのだから……そんな感じです。では、いつもの奴をやりますか……感想、評価ありましたらお願いします……別にくどく言っているつもりはありません。これやっておかないとなんだか気持ちが悪いだけですから。次回もお暇なときにお読みください。

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