表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王子さま  作者: 田中らら
9/16

子犬

子犬ちゃんと仲良くなりもう1年が過ぎた。


本人には言っていないけど、

私は佐藤くんは子犬のようなので、

子犬ちゃんと心の中で呼んでいた。


仕事だけの関係で、

プライベートで会ったことは1度も無かった。


そんなある日。


上司がなかなか予約の取れない、

人気レストランを予約したのに、

急用で行けないので、

2人で行って来て感想を教えて欲しいと言われた。


「えっ!今日?それも2人で行くんですか?」


「いいだろ!お前たち仲がいいから2人でデートでもしてこい!

きちんと感想は聞かせろよ!」


子犬ちゃんは「はい!わかりました」としっぽを振っていた。


私も人気のレストランに行けるのは嬉しかった。


もちろん予定も無いし・・・


私は家に帰ってシャワーを浴びて、

ビシッと決めてレストランに向かった。


子犬ちゃんもいつものデニムにTシャツではなく、

ワイシャツにネクタイでビシッと決めていた。


「持田さん、キレイです。いつもと違いますね!」


「佐藤くんも決まってるよ、七五三見たい!」


「えっ?それ悪口じゃないですか!」


「うそうそ、かっこいいよ!さっ中に入ろう!」


私たちはお店に入り、コース料理を食べた。


私達はお互い味の感想を話して、

参考になる料理は写真を撮ってメモをした。


「人気なのがわかるね!

お店の雰囲気もいいし、料理もおいしい。

佐藤くん今度は彼女の来たら?」


「彼女なんていませんよ!」


「そうなの?」


本当か嘘かはわからないけど、

こんなかわいい子犬ちゃん、

あっちの女にしっぽふりふり、

こっちの女にしっぽふりふりしていそうで、

私の苦手なタイプ。


でも目の前でおいしそうにご飯を食べる子犬ちゃんをみていると、

母性本能をくすぐられない女はいないだろう!


まったく罪な子犬ちゃんだ!


つづく

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ