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王子さま  作者: 田中らら
5/16

消失

こんなに朝早く出て行くなんて、

急用でもあったのかな?


私は彼に電話をした。

何度電話しても彼は出なかった。


もう仕事してるのかな?


「帰るなら起こしてくれればよかったのに・・・」


とメールだけして私は仕事に向かった。


いつも通り5時から仕事をしていると、

7時ごろ野菜の配達のトラックが止まった。


私は彼と話そうと思い外に出た、

すると見たこともない、おじさんが立っていた。


「野菜の配達の方ですか?」


「はい!今日から変わったんでお願いします。」


「えっ?・・・前の方は?」


「渡辺ですよね?

あいつ急に辞めたんですよ!

みんな困ってて、でもきちんと配達するので安心して下さい。」


「・・・辞めたんですか・・・?」


私は何度も何度も彼に電話した、

番号を何度も確認して何度も電話した、

でも彼が電話に出ることは無かった。


私は頭が混乱した。


彼はどうしたんだろう?

事件に巻き込まれた?

無事かな?


そういえば私は彼の住所を知らない。


半年も付き合っていたのに・・・


付き合う?


私たち本当に付き合っていたの?

肉体関係があったら付き合っているってことじゃないの?


私の思い込み?勘違い?


私はだんだん怖くなった。

血の気が引いて、

胸が苦しくなった。


家に帰りもう一度彼に電話した、

しかし彼は電話に出なかった。


つづく

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