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幸せな眠り
彼と付き合うというか、肉体関係を持つようになり、
半年が過ぎた頃から彼が冷たいと感じるようになった。
気のせいだと自分に言い聞かせて、
私は彼に嫌われないように彼に尽くしていた。
しかし、
彼からの連絡がだんだんと無くなり、
電話してもすぐに出てくれず、
メールをしても返信は次の日で、
配達に来ても私の顔も見ないで帰ってしまうこともあった。
それでも月に1回は家に来て、
私を抱いてくれた。
当時の私はそれだけで嬉しかった。
そんなある晩、20時過ぎに彼が酔って家に来た、
「ごめん、今日ここに泊めてくれる?」
「えっ?いいよ。」
「近くで飲んでたんだけど飲み過ぎた。」
彼はそう言ってすぐにソファで寝てしまった。
私も仕事が早いのですぐに寝てしまった。
彼が家にいてくれるだけで安心する。
明日の朝ごはんどうしようかな?
私は4時に家を出るけど、
彼は何時に出るのかな?
私はそんなことを考えながら幸せな眠りに落ちた。
そして朝3時に起きると彼はいなかった。
つづく