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王子さま  作者: 田中らら
2/16

興奮

私は見覚えの無い小さな紙を見ると。


「もしよかったら今度ご飯でも食べに行きませんか?

連絡待っています。渡辺」


小さな紙に小さな字でメッセージが書いてあった。


私は宙に浮くぐらい嬉しかった、

いや、少し浮いていたかもしれない。


私は口角が上がるのを抑えてみんなに挨拶をして職場から出た、

帰りの電車の中では1人で笑っていた。


子供がおかしな顔で私を見ていたけど、

全く気にならなかった。


家に帰ってから、

少し迷いながらも、

すぐに紙に書いてあったアドレスに連絡した。


「こんにちは、ポケットに手を入れて驚きました。

手紙ありがとうございます。

ご飯一緒に食べに行きたいです!」


「連絡ありがとう、

じゃ今度の土曜日の夜はどうですか?」


返信はすぐに帰って来た。


今度の土曜日?

今度も次も一ヶ月先まで暇!


「土曜日大丈夫です。」


「じゃ僕のおすすめのお店があるのでそこに行きましょう。

じゃ17時に駅で待ってます。」


「はい、楽しみにしています。」


今日は水曜日、

カレンダーの次の土曜日に「17時デート」と大きく書いた。


こんなふわふわした感じ久し振り!


次の日、私は浮かれて仕事に向かった。

同じ職場の人には一緒に食事に行くことはもちろん話すわけがない。

そしていつもの時間に彼が来た、


「毎度!」


私も彼もいつも通り接した、

私だって大人だからそれぐらいの空気は読める。


一緒に食事に行くのは


私と彼だけの秘密。


「二人の秘密」この状況だけで少し興奮している私がいた。


つづく



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