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さつこいNEXT!  作者: おじぃ
勇編2

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これからもーっと、めちゃくちゃにしてあげる♪

 家庭内の揉め事から逃れるには、施設に入るか自分で稼ぐなどして家族と距離を置き、縁を切るしかなかった。縁を切らなければ、借金を背負わされるなどのリスクがある。


 勇と水菜はそれぞれ親と縁を切り、高校在学中はアルバイトをしながら実家に残り、卒業後は就職することにした。



 ◇◇◇



 神威と麗は、二人並んで大通公園をTV塔方面へと歩いている。


 近くて遠い数センチ。


 触れ合いそうな手と手に微妙な距離感を保ちながら、繋ぎたい、けど言い出せない。ならいっそ、勝手に掴んでしまおうか。お互いにそんなことを考えていた。


「う、麗ちゃん、本当にうちに来てくれるのか?」


 沈黙ともどかしさに耐え兼ねた神威が開口した。


 実はこれから、二人は神威の自宅で勉強をすることになっている。


「うん、もう神威くんを赤点製造機にはさせないよ?」


「もう!? 俺、今まで赤点取ったことないぞ!?」


「えっ、そうなんだ。なんか意外かも」


 うふふっ! と鼻で笑う麗に、神威は『このこのっ!』という気持ちになってしまう。


「意外!? もう許さないぞ! そんなワルイ子ちゃんは後で脇腹くすぐりの刑だっ! 手が上とか下に滑っちゃうかもしんないぞ!」


「やだもう、エッチなんだからぁ♪」


 和やかムードの二人は今日も幸せいっぱいだ。



 ◇◇◇



「おじゃまします」


「いらっしゃい。汚い部屋でごめんな」


「ううん、そんなことないよ」


 母親が仕事で出かけている現在、マンションの一室は二人きりの空間だ。


 神威は麗をリビングに招き入れ、お茶と菓子を用意するため一人で奥のキッチンへ向かった。


「悪い麗ちゃん! ポテチとかいっぱいあると思ったら、徳用のチョコしかなかった!」


「あ、私、このチョコ好き。小分けになってて食べやすいの」


「おお!! わかってくれるかこのチョコの良さを! さすが麗ちゃん! チョコの女神!」


「ふふ、なんだかよくわからないけど、そういうことにしておいて」


 二人向き合ってペットボトルの緑茶とチョコを飲み食い。薄暗いマンションで灯りも点けずにおやつタイム。神威も麗も、部屋の明るさはあまり気にしない。それより神威は、麗と二人きりの空間で、アソコがビンビンもっこもこ!


 うおおおおおお!! このままじゃナニもしなくても溶けたホワイトチョコがどぴゅどぴゅ出ちまうぜ!!


「う、麗ちゃん、ちょっと、トイレ行ってくる!」


 断って立ち上がる神威。しかし麗はそれを目で追うだけで、返事をしない。


「ねぇ神威くん」


「お、おう?」


 なんだ、漏れる! 白いのが漏れちまう! このままじゃ部屋にぶちまけてボテボテナマハゲに百叩きだ!


「あの、いいよ」


 どうせ、神威くんとはロマンチックな展開は期待できない。でも、こういう流れのほうが、神威くんらしい。


「いいって?」


「だから、その、ね?」


 言って麗は、シャツのボタンを一つ外した。


「うほ、ほっ、うおおお!!」


「ひゃああ!!」


 うほーおお!! うおおおおおお!! サイコーだぜー!!


 その後、神威はむちゃくちゃ腰を振り、尽き果てた。満足しなかった麗は果てた神威を襲撃し、意識がぶっ飛ぶまで搾り尽くした。ふふっ、出る出る! 意識は飛んでもまだまだこんなに出る! ふふふふふ、ああ! なんていい眺め! 死に果てるその瞬間まで出ちゃうかも♪


 口から魂がひょっこり顔を出し、半分ミイラ化した神威を見下ろす、はだけた格好の麗。


「ふふ、神威くん、これからもーっと、めちゃくちゃにしてあげる♪」

 お読みいただき誠にありがとうございます!


 長い年月を要しましたが無事完結となりました!

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― 新着の感想 ―
[一言] 長い間の連載お疲れさまでした。 うーん、エチチ@イグニスターだ
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