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さつこいNEXT!  作者: おじぃ
勇編

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28/57

せいかん!

 8月中旬の午前7時、私たち新聞部の顧問を含む7人は、札幌駅から特急列車に乗り込んだ。これから半日近くかけて東京へ向かうのだ。主な目的は東京で催される同人誌即売会への参加だ。いつもは知内さんが一人で旅立ち全国各地の仲間と協力して販売しているそうだが、今回は私たちも付き合わされる運びとなってしまった。


 うぅ、夏の内地は暑いから行きたくない…。


 今回は飛行機が苦手な長万部くんのために鉄道を利用することになったのだけれど、本人は事情があって先に旅立った。しかも苦手な飛行機で。よほど急な用事が出来たのだろう。JRきっぷの払い戻し手数料を神威くんに手渡し、着の身着のまま慌てて出て行ったそうだ。


 札幌から東京へ鉄道を利用する場合、寝台特急に乗車するのが最も便利だけれど、顧問の占冠しむかっぷ先生、部長の知内さん、副部長の木古内きこないさん、神威くんと私、計5人分の寝台を確保出来なかった


 面倒ではあるけれど、寝台特急より特急と新幹線を乗り継いだほうが所要時間は短いので、時間を有効活用できるのは嬉しい。


 札幌出発から約3時間半で函館はこだて駅の手前にある五稜郭ごりょうかく駅に到着。そこから更に青函せいかんトンネルを抜けて本州に入る特急へ乗り換えた。『せいかん』を『あおかん』と読んでしまったり、漢字変換を間違えて如何わしい熟語にならないよう注意が必要だ。


 青函トンネルでは海底という特殊な環境に興奮した神威くんが、うほーいっ! 海底だぜー! ブクブクブクブクびゅぱー! などとはしゃいで大変だったけれど、幸い同じ車両の乗客は私たちのみだったので、迷惑を最小限に抑えられた。


 私、これからこの人と幸せになれるのだろうか。今回のような奇行は日常茶飯事だし、周囲に多大な迷惑かけかねない。


 あ、そうなったら私が眠らせればいいんだ! 神威くんをコントロール出来るのは私しかいない! そう考えるとなんだか優越感というか、自分が特別な人間のような気がして少し誇らしくなってきた。神威くん、ありがとう…?

 ご覧いただき誠にありがとうございます!


 『せいかん』を変換すると色々な意味の熟語が出てきます!

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