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暗夜の礫  作者: 篁霞流
閑話 ~現在、黒き匂い~
33/58

陰影 後篇

「そろそろ、お昼の時間帯ですが、そのまま続けられますか?」

 静かに聞こえた声にシシリアは、ハッとして顔をあげた。

 時計を見れば、12時を10分ほど過ぎている。公務は12時までと定められているので、食事のために移動してもよい時間帯だった。

「そうね、そうしましょう」

 未だ仕事を続けているレライにもついでに声をかける。

「貴方も切りのいいところで。午後はいつもどおりに13時から」

「はい」

 レライが時間を認識したのを確認してから、行きましょう、とフォンビレートに声をかけた。

 いつの間にか消えていた彼は、これまたいつの間にか戻ってきていて、完璧に支度をした状態で扉の近くに控えている。白い手袋をはめて、給仕という彼本来の仕事に戻っていた。

 恭しく開かれた扉から出ると、少し肌寒さを感じる。

「もう秋ね」

「はい。中庭では花が移ろっているようですよ」

「そう……今年もアリスの花は咲きそうかしら?」

「ええ。大丈夫でしょう。陛下がお好きだと伝えていますので、庭師達も張り切っているようですし」

 アリスという小振りの花の、あの紅さがシシリアには好ましく、彼女の紋にも取り入れられている。童話に出てくるアリスという少女が赤髪であることが、その名前の由来だ。エメリカがその童話のモデルだとも言われている。

「あの童話、読んだことある?」

「ええ。一度だけですが」

「そう…………私、小さいころアリスになりたかった」

 話を思い出すように目を眇めながらシシリアはそう呟いた。

 アリスという泣き虫の少女が、みんなに助けられながら成長していく物語。弱くて欠点だらけで。でも信じる力が何よりも強いその少女が、幼き日のシシリアにはうらやましかったのだ。

 その光景が簡単に想像できたフォンビレートは、心中で苦いものを感じる。

 彼がシシリアと出会ったのは成人して後のことだったが、その時にもあがいていた彼女が、幼き日々に何を苦しんでいたかは簡単に想像がつくことだ。彼が世話になった執事が言ってたように『出来ること』と『したいこと』で揺れていたのだろう。

「……今も……」

「ん?」

 無意識に漏れ出た言葉をシシリアに咎められ、慌てて「いえ」と慌てて取り消す。

「……なに?」

 一段低くなった声にもう一度否定するが、許す気はないらしく、さらに問いが重ねられる。

 それでも否定し続けていれば、シシリアの最終兵器が顔を出した。

「言わないと、ごはん食べないわよ?」

 取り繕われたのが気に入らないのか、機嫌が底辺に到達した主にフォンビレートは観念して聞いた。

「今もですか? ……今もそう思われますか?」

 瞬間、シシリアはフッと小さく噴き出し、それから不機嫌を忘れたように満面の笑みを浮かべる。


「貴方がいて、他に何がいるというのかしら?」

 ――その信頼が、その言葉が、自分を震えさせることをこの主は理解しているのだろうか?――

 

 フォンビレートは顔面では冷静さをかろうじて保っていたが、心中では大いに文句を垂れていた。

「…………さて。わかりかねます」

 一言返すだけで精一杯である。

 シシリアの方を見れば、彼女はいつものお返しができてうれしいらしく、ひどく上機嫌に進んでいる。

 その後ろを追いかけながら、フォンビレートは罪悪感を感じていた。

 それほどの信頼を受けながら、彼が隠していることはあまりに多い。


★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★


「……殴ってきていいですか?」

 それが、ミスタリナ王立騎士団副団長ユミル=アリズ=ド・ルーチェの第一声だった。彼女の手には通知書とおぼしき紙が握られており、小刻みに震えている。

「挑戦するだけ無駄だろうよ」

 冷静に突っ込む声が真正面から―― すなわち、通知を手渡した自分の上司、クイート=マティアス=ダ・コーエン ――するが、勝敗はあまり問題ではない。

 問題は、彼女があのむかつく野郎を殴りたくて仕方がないということだ。

「バッッッカですか!? あの野郎は何考えてんですかねえ!!」

「まあ、いろいろ考えてるんだろうよ」

「……て! いうか! あいつを放置してきたあんたにだって問題はあるんですからね!」

 ビシッと効果音が付きそうなほどキレのある動作で手を振り回すが、クイートは1ミリたりとも動じなかった。普段のだらけた姿そのままにあくびをかましている。

「フアァ……おいおい、上司に向かってアンタは感心しねぇぞ」

 上司を罵るユミルの口から出る言葉は、伝統ある騎士団のエリート騎士とは到底思えない汚さだ。

 他の騎士団ならば即刻首をはねられてもおかしくはない勢いである。

 あいにくとミスタリナは他の騎士団とは違うので、この程度は日常茶飯事だ。クイートを筆頭に変人奇人の巣窟と揶揄される、その異常さは伊達ではないのだ。

「それに、何が嫌なんだ? 一応、栄達だぞ?」

「コレヲエイタツダトオモウバカガイラッシャイマシタラ、ヨロコンデユズッテサシアゲマスワ。オホホ」

 半笑いで棒読みするユミルに、クイートも特に反論はしない。

 

 『ミスタリナ王立騎士団 騎士ユミル=アリズ=ド・ルーチェ

  本日付で、コールファレス王立騎士団団長への就任を命ずる』

 

 簡潔に記された辞令は、誰がどう見ても地獄行きの切符である。

 ここ数年で出た辞令のうち、もっとも嫉妬を買わない栄達であることは間違いない。どんなに功名心がある人間でも、どんなにずぶとい人間でも謹んでお断りしたい辞令だ。

 だれが好き好んで、反逆者として国民から不人気な騎士団に行きたいと思うものか。


「まあ、そのなんだ。ご愁傷様ってやつだ」

「……やっぱり一発殴ってきます」

「まあ落ち着け」

「これが……」

 無責任な上司の言葉にユミルは再び怒号を上げようとするが、すぐに口をつぐんだ。

 クイートの雰囲気が変わったからである。

「いいから聞け」

「はい」

 声がいつもよりもさらに低くなり、声質自体が全く違うものへと変化している。目つきや体つきも変わっており、数瞬前と同一人物だと見抜ける人間は1人もいないだろうと断言できた。

 クイートがミスタリナにおいて団長に任命された真の姿。それの前に立って萎縮しないのは全団員中フォンビレートだけである。ユミルとて、他の団員よりも親しい関係にあると自負しているが、それでもこの威圧感の前に軽口、ましてや暴言など吐けるはずもなかった。

「お前も理解しているだろう? 辞令の意味を」

「はい……監視の強化。英雄の管理……戦争の準備、ですね」

「そうだ。全てを行えるのは、お前しか、『冷鬼』しかいない」

 その言葉に、ユミルは大きく息を吐いた。

 これまでの全ての経験が回答を弾きだし、本当に逃れられないことを悟ったからである。

「お前は表の(・・)副団長であり、管理能力が高く評価されている。当然、反対は出ない」

 例え皆が嫌がる辞令であったとしても、反対する者はいる。

 だがユミルの場合、他の騎士団が2人の副団長で行っている業務を一手に引き受けていた。そのことが広く知られていて、彼女の有能さは他の騎士団長からも評価されている。

「しかも裏の経験もかなりある。監視の強化にはうってつけだ」

 それでいて、彼女はミスタリナの叩き上げであり、強い。

 そしてなにより。

「……お前は、フォンビレートの駒だ」

「はい」

 ユミルを貧民街から拾ってきたのはフォンビレートである。身寄りのない伯爵の養女にして爵位を用意したのも、彼女を表の副団長に仕立て上げたのも。冷徹にして冷酷な『冷鬼』に育てたのも。

 全てはフォンビレートが、自らの駒にするためにしたことである。

 ミスタリナ騎士団最強の暗殺者『暗鬼』の相棒としてフォンビレートの側に居たのは、クイートでもなければベテラン達でもない。当時まだ14才であった彼女である。2人がしてきた数多のことは、墓場まで持っていかなければならない類のモノばかりである。


「だからお前はいかなければならない」

「……はい」 

 唇を噛みしめ、必死に息を整えるユミル。

 クイートはその姿に、彼女が騎士団に連れてこられた時のことを思い出していた。


 当時ミスタリナでは、フォンビレートの相方に誰がなるかで話題は持ちきりだった。

 突然現れた、弱冠12才の天才児。その手口は、効率だけを追い求めた残虐なもので、大抵の人間は精神が持たずに次々と外れていた。

 そんなある日、フォンビレートが「相棒にする」と言って連れてきたのがユミルである。親の虐待により瀕死だったところを拾ってきたらしく、騎士団に来た時は虫の息だった。

 医務室に放り込んで、そのまま次の任務に向かおうとするフォンビレートをクイートは問い詰めた。一体どういうつもりなのか。自分で選択をさせないつもりか、と。

 ミスタリナの裏を扱う者は、絶対的原則として自らの意思でそうする。そうでなければ、その仕事の闇に耐えられないからだ。その戒めを破ろうとするフォンビレートに対してクイートが食ってかかったのは当然だった。それに対して、フォンビレートはただ一言、「鏡であるゆえに」と返した。

 その後6年にわたりパートナーになっている2人を見るにつけ、クイートはそれに納得せざるを得なかった。彼らが、最上のパートナーであると。

 ユミルが初任務の時から示し続けた極めて暴力的な性質に、クイートでさえもときどき気圧される。彼女を一目見て『鏡』と評したフォンビレートが何を飼っているかをクイートは知らない。

 けれど、ユミルの絶対として振舞い続けるフォンビレートの真実がこちら側(・・・)にあることは確信している。紳士な執事など偽りだ。


「……陛下への挨拶を済ませてきます」

 しばらくして顔をあげたユミルは決然とした表情でそういった。

「ああ、そうしろ。……貴殿の活躍を願う」

「はい、クイート様もくれぐれもお元気でお過ごしください」

 型どおりの挨拶をして出ていくその背に、クイートは憐みのこもった視線を投げた。

 駒として転がされ続ける、それ以外に生き方を教えられなかった哀れな女。たぶん生涯、フォンビレートから人として扱われることのないであろう女への同情だった。

 

 ――「すべては、あいつの掌の上だ」


★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★


「終わるか? 俺、終わるのか?」

「死ぬな! せめて、明日が終わってから死ね!」

「神様、お母様。先立つ不孝をお許しください」

「それは、腐ってるやつだ!」

 物騒な会話が行きかう小部屋。

 明日に控えた『コールファレス王立騎士団お披露目式典』の準備のため、猛烈なスピードで準備がこなされている。何しろ、式典まで4ヶ月という、人を馬鹿にしているとしか思えないスケジュールが組まれたのだ。部屋にこもっている人間は2ヶ月家に帰っていない。

「ああ、お花畑が……」

「それは幻だ! 気をしっかり持て!!」


 そんな喧騒が行き交うのとは裏腹に、執務室は穏やかに時が流れていた。

 室内ではフォンビレートが、明日の式典で行うシシリアの訓辞の原稿を遂行している。レライは式典進行のための準備で、シシリアはドレスの最終チェックのためこの場にいない。

 さらさらとフォンビレートの流れるように動かされるペンの音だけが響いている。


「なんだ、貴方ですか」

 小さく響いた着地音に振り返ってみれば、どこから現れたのかクイートが立っていた。

 手には花束が握られている。

「ほれ」

「……男から告白される趣味はないのですが?」

「んなわけあるか!」

 クイートが持っている花束は『天上の花』と呼ばれ、求愛に使われる花で出来ていた。いかつい体躯とアンバランスで、なんとも可笑しみのある立ち姿になっている。

 ひとまずそれを受け取り、しげしげとそれを眺めた。

 よく出来ている。

「明日式典だが、大丈夫か?」

「もちろんです。全ては整っています」

「そうだろな」

「ありがとうございます」

 会話を交わしながらよく見てみると、1本の花のとげ部分に血が付いているのが見えた。


「これ、わざとですか?」

「何のことだ」

 あくまでとぼける気らしいクイートに、フォンビレートは肩を竦めた。

 何千何万回と嗅いだ匂いを間違えるはずもない。

「ユミルの血でしょう?」

「よくわかるな。訓練の賜物か?」

 対して驚いた風でもなく、クイートは億劫そうに答える。フォンビレートが規格外なのは今に始まったことではない。驚くだけ無駄というものだ。


「あげましょうか?」

 しばらく続いた沈黙を破るようにフォンビレートが呟く。

 その声にクイートが顔をあげると、花束が眼前に差し出されていた。

「花束を突き返す気か?……てんめぇ!!!!!」

 苦笑しながら押し返そうとしていたクイートの形相が突然ゆがむ。

 『あげましょうか?』にかかるのは、花束ではなくユミルのことだと気付いたからだ。

 自分が多少なりとも好きな女にたいしてそういう扱いをされ、クイートは激高したのである。

 もちろん、ユミルの気持ちがフォンビレートに向いていることをしていながら、そういう物言いをしたことも、感情を高ぶらせた一因であった。


 怒鳴り声とともに、一瞬でフォンビレートの首元に短刀が振るわれる。


「30点です」

 飄々とした声が自分の懐から聞こえて、クイートは慌てて目をやった。

 短刀を見切った上で踏み込み、その掌底は確実に顎をとらえている。本気であれば、クイートの顎は砕かれ、数ヶ月の療養を余儀なくされたであろう。

「……だからお前は嫌いだ」

 絞り出すように言えば、奪った短刀を丁寧に腰に戻しつつ、フォンビレートは後ろに下がった。

「お褒めにあずかり光栄です」

 優雅な一礼をし、ついでにクイートの手にそっと花束を握らせる。それから仕事に戻った。

 その仕草にクイートは一層苦々しげな顔になる。日蔭者のはずの暗殺者が日向で生きている様は、ミスタリナの裏に生きる彼らにとって、嫌味以外の何物でもない。


「お前、本当に人間か?」

「私にとって彼女は鏡。それ以上でもそれ以外でもありません」

 クイートの詰るような口調を特に気する様子もなく、フォンビレートは仕事を続けながら、淡々と返した。その口調にひとかけらの感情も見いだせない。 

「あんなにも愛しているのに?」

「私がそう仕向けたからです。ただの依存を勘違いさせているだけですから」

 クスッと笑いながらフォンビレートはクイートの方を振り返る。

 その瞳からあふれ出る闇は、底なし穴へ落ちていくような感覚をクイートに抱かせた。

「クイート様。貴方もそうですよ?」

 その微笑みにクイートは悟る。

 死なない限り、いや、死してもなおこの男の掌からは逃れられないであろうと。

 ユミルの愛もクイートの恋も、どんな感情もこの男がそう仕向けているだけなのだ。よしんば、そうではない感情が――例えば、今死ぬほど殺したいと思っているこの憎しみはどうだろうか――あったとしても、もう信じきれないだろう。

 ミスタリナはこの男にもう何年も操られているのだから仕方がない。


「戻る」

 小さく告げてから、クイートは姿を消した――。

 その気配だけを感じとり、フォンビレートは今度こそ仕事に戻った。


★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★


「おかえりなさいませ。ドレスはお気に召しましたでしょうか?」

 数人のメイドに付き添われたシシリアが戻ってきたので、フォンビレートは手を休めて出迎える。

「すっごく! 疲れた……」

「ああ、なるほど……」

 出て行く前よりも痩せてしまったように見受けられる顔には、『うんざり』と書かれている。

 シシリアはあまり華美な装飾を好まないのだが、彼女の派手な顔立ちにはそういう方が似合うというジレンマといつも闘っている。大抵の場合、メイド一押し『大輪の花系』ドレスに最後まで抵抗しては敗北して帰ってくる。

「お疲れ様でございました。しかし、今回のドレスもきっとお似合いになるでしょう」

「それが複雑なのよ。似合ってしまうこの派手な顔立ち! 心底いらないわ……」

 まだ諦めきれないらしく愚痴愚痴と文句を並べ立てるシシリア。

 そんな主の幼い様子にクスリと笑いをこぼしながら、シシリアの好きなお菓子を取り寄せるべくフォンビレートは席を立った。多分、厨房に行けば何かあるだろう。

 シシリアに一声かけてから、外に出るべく扉に向かう。


「フォン?」

「厨房に行ってまいります。確かクッキーを焼いたと料理長が申していましたから」

「ん、ありがとう。でもそうじゃなくってね」

 自分が席を立ったので驚かせたのかと思ったが、違うらしい。

 なにか言い淀むシシリアにフォンビレートは向き直った。そこに先ほどまでの話題とはかけ離れた真剣さを認め、怪訝な表情になる。

「言う機会がなかったので言ったことはないんだけど」

「はっ?」

「良い機会だと思うから言っておくわ」

「はあ」

 意図を掴み損ね、気の抜けた返事を返すフォンビレートにシシリアは微笑んだ。

「貴方がどんなに嫌がっても、私は地獄に行くわよ。貴方だけ行くなんて絶対に許さないわ」

「……」

「だから一人で行こうなんて思わないことね。必ず、私が先に待っているから。諦めなさい」

 口から出る言葉と全くそぐわない微笑み。


 その慈しみの微笑みを生涯忘れないだろう、とフォンビレートは思った。

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