花郁悠紀子さん
花郁悠紀子さん
大好きだった。ちょうど中二病だった(年齢とは関係ない)のもあったからか、影響受けまくったね。ともあれ、このかたの作品をほぼリアルタイムで読めたことは秋田書店さんに感謝なのです。いつからかこのひとの作品が掲載されているかどうかが楽しめるかどうかのひとつになっていました。だから、雑誌の柱だったかに訃報が書かれているのに気づいたときの衝撃って。うん。ショックだったよ。
わずか五年の執筆活動の後夭逝された漫画家さん。今は波津彬子さんのお姉さんって方が分かりやすいのかも。波津さんをはじめて読んだとき、似てるなぁって思ったものです。特に中国のオリエンタルビューティー(男)とイギリス人やらアメリカ人やら(男)が絡む短編とか。記憶が正しければ、花郁さんのタイトルは私の夜啼鶯か、踊って死神さんのどっちかかな。波津さんのはタイトルが思い出せないけど、そういう内容のがあったのよ。
基本秋田書店、プリンセスやビバプリンセスで活躍されていた記憶が。その当時、新書館という出版社を知らなかったので、リアルタイムはプリンセスとビバプリンセスで触れていたと思う。
初見はおそらく町の散髪屋さんでの待ち時間。プリンセス誌掲載のフェネラかアナスタシアシリーズのどれか。多分フェネラだと思うんだ。高所の窓の開閉シーンの記憶が浮かんでくるので。フェネラは、アニパロで活躍されていた高橋なのさんが影響受けてるかもと思ったことがあります。ガンダム世界に迷い込んだOLの話の連載版を読んだとき。設定がね。いえ、高橋さんは二次元と三次元で、フェネラはファンタジィ世界と人間の世界が混じりあってって話だけどね。フェネラのお父さんと設定が近いキャラがいた気がする。あくまでそう思っただけなんだけどね。
とにかく綺麗な画面でね。花や宝石や星なんかがキラキラと。耽美な洋風和風ロマンスものにSFにファンタジィにミステリィ。多種多様な物語が展開するんですよ。ちょっと佐藤史生さんの短編に似たSF短編もあったね。交遊があったようなので影響しあっていたのかも。ああそういえば。山岸涼子さんの実話怪談、ゆうれい談ーーーだったかに亡くなられたときというか、夢枕に立った的なエピソードがちょっとありましたっけね。名前は伏せられていた記憶があるけど、あっ! て思ったんですよね。
どの話も好きなんだけれど、花郁さんが描かれる世界で少しだけ違和感というか、昭和の不良ものが少し絡むのってはじめて読んだような気がした緑陰行路(絶筆だったと)。いえ、らっぱり兄弟仁義が絶筆だっけ。でもこれは合作で登場人物だけだったしね。私のなかでは緑陰行路が絶筆なのよ。緑陰行路ーーー結構好きです。ええ! ヒロインの友人、ジュクのジャスミン! びっくりしたのよ。ヒーローがヒロインの頭に蜜柑だったか夏みかんか八朔だかとにかく柑橘類を一個載っけて君のおつむは扁平さんーーーなんて呟くシーンとか覚えてるわ。シリアス再生ものかなぁ。
ともあれ、秋田書店刊行ものは全部読んでる。花郁さんのプリンセスコミックスは全部書棚にあるはずなんだけどね。
なにげにロマンチックをくすぐられた幻の花恋。昭和の日本舞台。大学教授が戦争経験者で、彼の若かりし頃の初恋のお話。洗髪など一週間(月?)に一度洗濯石鹸だった! だっけか? 甥っ子に言いはなった台詞ね。いや、これ、耽美だよ。JUNEって意味じゃなく。そっち方面を味わいたいなら、菊花の便り、私のナイチンゲール、柘榴人、不死の花、白木蓮抄、水面に咲く、カルキの来る日、虹夫人(女同士だけど)、かなぁ。うっすら~となんだけどね。さすがに内容あやふやなのも増えてます。雑誌掲載なかったけど、コミックス収録された初期の作品で好きなのが、小妖精。こちらっかわに取り残された妖精の女の子が引き取られたさきで色々な目に遭うんだけど、最後あっちっかわの男の子が迎えに来てーーーて、話。よくある系だけど、発表当時を考えるとね。
コミカル系で好きなのが、窓辺には悪魔、踊って死神さん、昼下がりの精霊、姫君の頃には、ちょっと微妙だけどそれは天使の樹、かなぁ。特に好きなのが、窓辺には悪魔! いえ、これでローズマリーの赤ちゃん知って読んだんですよね。あと、悪名高いKKKを知りました。ヒーローの頭文字がKKKってだけなんですよね。悪友に、頭文字でからかわれていただけです。はい。
紅玉の庭にてーーー最後まで口約束でって、キスシーンでラストだった気がする大正か昭和初期の日本が舞台のミステリィロマンス。好きだったなぁ。
短編ばかりで好きなのばかりなので収拾つかないのだけどね。
短くビシッと決まる話がメインだから、短編好きにはたまらない。でも長編好きには物足りないかなぁ。
ともあれ。大好きな漫画家さんなんですよね。




