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「皆さん初めましてー。神でーす。調子はどうかな?」

「調子?最悪だよ!」

イグニスが剣で切りかかってくる。

「おいおい、まだ話の途中だぞ落ち着け」

わしは体を鞭のようにしならせ避ける。

そして奴の体を後ろから羽交い絞めにする。

「チッ。じじいのくせに......」

この状況でもイグニスは怒りをにじませながらこちらに視線を送ってくる。

「落ちついてまずは話を聞け。そうしたらいくらでも相手をしてやる」

「そうかよ」

そう言うと奴は下半身を持ち上げ、わしの顔に膝蹴りを食らわそうとしてくる。

「ちょっとお前はだめだな」

わしはイグニスの膝を躱すと絞めを解き、首を拳で突いた。

すると奴は意識を失い膝から崩れ落ちた。

「ちょっと邪魔が入ったけど話の続き始めていいかな?」

「始めろ」

プロトスが苛立たしげに言う。

他の三人も声は出さなかったがイエスと取ってよいだろう。

状況がまだ呑み込めてなくて混乱してるのかな?

「じゃあ始めるね。まず結論から言うと、皆には協力してわしを倒してもらいまーす。じゃあということで始めちゃっていいかな?」

「ちょっと待ってください!」

フローラが声を上げる。

「なんだい?フローラ。」

「全部意味が分からないです」

「全部?」

「はい。まずここはどこですか?」

「正直それはわしにもわからない。なんかめっちゃ白い所くらいに思っといて。それで他には?」

「何で私たちはこんなところにいるんですか?」

「うーん。話せば長くなるから簡単に説明するとー。あそこにいるプロトスが強さを求めたから最強であるわしの元に召喚されたんだよ」

「プロトス......あの言い伝えの勇者の?彼が力を求めたから私たちがここに召喚?分からないことが増えました」

「俺は言い伝えのプロトスで合ってる。でも君たちがここに召喚されたのは俺が力を求めたからではない。それはこいつと魔王の嘘だ」

プロトスがわしの代わりに説明を行った。

「プロトスさんが言ってるのが本当なら何で私たちはここにいるの?本当の理由は?」

「さぁー。わしは魔王からプロトスが力を求めてるって話を聞いたからこうしてるだけで。魔王とプロトスのやり取りを見てたわけじゃないからなー」

「もうこの人に聞いても答えは出ないでしょ。殺っちゃえば終わるんでしょ。始めよ」

ドーシスが割って入って言った。

「ん?じゃあ始めちゃう?わしはいつでもいいけど、ドーシス以外の皆は?」

「俺は反対だ」

サクスムが声を上げる。

「何でかな?サクスム」

「あくまでも俺は勇者だ。恐らく他の四人もそうだろう。ならば悪を滅する時のみに己の拳を使うべきだ。まだ悪かどうかも分からない自称神の老人に手を上げるなんてできない」

「こいつはどう見ても悪でしょ。俺たち勇者を意味不明な理由でこんなとこに閉じ込めてんだ」

「私はサクスムさんに賛成です」

「俺もこいつには一発食らわせたい気持ちがあるがサクスム君に賛成だ」

「皆してなんなんだ!こいつを倒せばここから出れるんだからさっさと始めちゃえばいいのに」

「その老人を倒したところでここから出られるかどうかは分からないぞ。それに君も勇者なら勇者らしく振舞ったらどうだ?」

「勇者を僕に押し付けるな」

「皆喧嘩しなーい。皆の多数派の意見としてはわしと戦わないを選ぶんだね。じゃあこうしたらどうかな?」

わしは倒れるイグニスの胸に腕を突き刺し心臓を取り出して見せた。

四人は一瞬絶句しながらもすぐに鋭い視線をわしにぶつけ始めた。

「皆戦うってことでいいかな?」

皆いい表情だ。これならわしのことを......

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