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ルミの気持ち
ルミの心は、まるでメトロノームのように揺れていた。幼馴染であるテツヤへの親しみと、転校生のケンタへの新しい感情が交錯していたのだ。テツヤはルミにとっていつもそばにいる安心感の象徴だったが、ケンタは新鮮な風のように彼女の心を刺激していた。
ある日の放課後、ルミは校庭で一人考え込んでいた。ふと、目の前にテツヤが現れた。「ルミ、大丈夫か?なんか元気がないみたいだけど」と心配そうに声をかけるテツヤ。
「うん、ちょっと考え事してただけ」と微笑むルミ。しかしその笑顔の裏には、揺れ動く感情が隠れていた。
そんな時、ケンタがサッカーボールを持って駆け寄ってきた。「ルミちゃん、テツヤ君、一緒にサッカーしない?」と明るい声で誘うケンタ。
ルミは一瞬戸惑ったが、二人の優しい視線に支えられ、彼女は頷いた。「うん、やろう!」と答え、三人で楽しいひとときを過ごすことにした。
この時間が、ルミの心を少しでも軽くしてくれることを彼女は願っていた。