5 現在の中央銀行と政府が発行する お金の違い( 確認編 )
にぃに「 さあ、《 現在の中央銀行と政府が発行する お金の違い 》の説明をわかりやすくするためにもう一度説明するね!
〔 >『硬貨』つまり 貨幣については 、独立行政法人造幣局が製造した後、
銀行券と異なり、日本銀行へ 交付された時点で国が『お金』として発行したことになる 〕(※1)
だから日本銀行の貸借対照表の《 資産の部 (※国の借金ではない) 》に【現金】として計上されているんだ
んで、紙幣のほうは、説明が貨幣よりちょっとごちゃごちゃしてるけど
何故、日本銀行が発行した紙幣を貸借対照表の負債 に計上するのか
その理由がキチンと説明されているから頑張って!
〔 >日本銀行は最初の銀行券を,1882 年に日本銀行が設立されてから 3 年後の1885 年に発行した 。
当初,銀行券は,銀との交換が保証された兌換銀行券で あったが,金本位制度の採用(1897 年)を経て,
金との交換が保証された兌換銀行券となった。
こうした本位貨幣制度の下では,日本銀行は,銀行券発行高に相当する正貨(金または銀)を準備として保有することが義務付けられた 〕(※2)
と、なっていて《日本では、1885年》なので
世界各国ではそれぞれ年代が異なると思うから
日本以外の方は母国の中央銀行がいつ銀行券 つまり 紙幣を発行開始しだしたのか?
そのことが気になるのなら調べてみることをオススメするよ。
そして《本位貨幣制度》よりは《金本位制》の方が世間一般には認知度が高いと思うので
《金本位制》で紹介するけど《金本位制》の頃の紙幣は《兌換紙幣》なんだよね
ちなみに兌換紙幣の兌換は引き換える、交換するという意味で理解してもらって大丈夫
なので兌換紙幣って採用されている制度によって異なるけど
その当時は、金または銀と交換することができてたんだな。
〔 >日本銀行は,発行した日本銀行券(兌換銀行券)をバランス・シートの負債 に計上する一方,
正貨準備義務によって保有した準備資産(金,銀や〈一定の限 度額以内の〉公債等の優良資産)を資産に計上した。 〕(※3)
だから金や銀なんかは貸借対照表の《 資産の部(国の借金じゃない。) 》に
そして発行した銀行券つまり紙幣は貸借対照表の《 負債の部(国の借金となる。) 》に計上されてるんだってさ〜 」
(※1)引用文献︰日本銀行金融研究所編『日本銀行の機能と業務』有斐閣、2011年3月。42p
(※2、3)引用文献︰日本銀行金融研究所編『日本銀行の機能と業務』有斐閣、2011年3月。46p
参考文献︰日本銀行金融研究所編『日本銀行の機能と業務』有斐閣、2011年3月。