表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/43

39 最後まで読まれた方へ本当にありがとうございました!



にぃに「 あのね、アイスランドのレポートにも書いてあるんだけど



〔 >通貨を過剰に発行する銀行は、無知からそうしているわけではない。

   むしろ、既存の制度内で通貨を発行する力を行使することによって、どの銀行も各々の株主の 短期的最大利益のために動いているにすぎない。

   つまり、金利付ローンの融資数を最大化し、銀行の金利収益を最大化しているにすぎないのである。 〕(※1)



これってようは、今現在の《 準備預金制度(部分準備銀行制度)》で《 預金通貨 》を 信用創造で発行できるから

自分のところのお客様に利益を出すためにやってるに過ぎないってことだよね?

だって《 準備預金制度(部分準備銀行制度)》は合法だもん。


問題点があろうが現時点では合法であって違法でも何でもないんだから

銀行は今現在の《 準備預金制度(部分準備銀行制度)》の制度内で許されていることをやってるだけで悪いことはやってないんだよ。 」




うとぅ『 …えぇ?だって《 マネーサプライ、マネーストック 》がメチャクチャ増えて金融危機を引き起こしかねないのに? 』




にぃに「 うとぅの言いたいこともわかるよ。うとぅと同じように《 準備預金制度(部分準備銀行制度)》に危機感を覚えて懸命に動かれた方達もおられるんだよ。


ちなみに、うとぅ


“ 中央銀行を国有化し国の独立機関にすることによって通貨発行権を国に取り戻す一番最初の国はどこ? ”


って以前尋ねたことを覚えてる? 」




うとぅ『 えっと…確か、にぃにの独断と偏見でいいんなら答えるって言ってたやつ?

フランスとドイツの名前を挙げてたよね…違ったっけ? 』




にぃに「 いや、それで合ってる。


なんで、今そのことを話したかというと本当はもう一カ国候補があったんだけど

《 会計検査院 》の地位がその国でどのような扱いになっているか情報が集めることが出来なかったことと1番引っかかったのが


〔 >コインや銀行券の貨幣発行権をスイスの連邦政府(スイス国立銀行)にのみ与え、

   同時に民間銀行が無からお金を創造できなくするというもの 〕(※2)



このことを既に国民投票をやって否決されてしまってるんだよね…。 」




うとぅ『 えぇ!!!それドコ!?


…って、スイス国立銀行って言ってた?ってことはスイス? 』




にぃに「 うん、スイス。

本当は、さっきのフランスとドイツに並んでスイスも入れたかったんだけど…


ちなみにスイスって憲法で イニシアティブ(提案発議権)というものが国民の権利として認められていて とある提案に対して18ヶ月以内に有権者の10万人の署名を集めることができたら、その提案を国民投票にかけるっていう制度があるんだって(※3)



実際、2018年に《 ソブリンマネー・イニシアチブ 》ってお金のことで国民投票があったんだけど



反対票が多くてダメだったのと


《 中央銀行のみが通貨を発行する 》とは様々な記事に書いてあるんだけど、


《 その肝心な中央銀行が国の独立機関なのか? 》


それとも


《 今までと同じく法人などの立場で国の独立機関ではない中央銀行が発行主体になり、通貨を発行して国の借金になってしまっている 》のか


そこが僕の読解力不足なのかもしれないけど今ひとつよくわからなかったし

ただ中央銀行の独立性を心配されることが記事にもあったのと


政府(スイスでは連邦政府)が中央銀行を通じて通貨を発行とあるから

中央銀行は国の独立機関ではないと思うんだよね…



〔 >連邦憲法第99条を改正し、今後は連邦政府のみがSNBを通して硬貨や紙幣、預金通貨を創造できるようにする。

  >そうすれば、SNBが発行する預金通貨も法定通貨と見なされるようになる。 〕(※4)



あとは最初に言ったようにスイスの会計検査院の情報がわからなかったから保留したってことで


でも本当に惜しいんだよね、せっかくの機会だったのにもったいないな… 」




うとぅ『 …うそ。マジでもったいない…。



で、でもさ!前に、にぃに言ってたじゃん。


“ 【 準備預金制度(部分準備銀行制度) の問題点や解決法 】も以前から示されてる ”(※5)


───って、だったら解決法はあるんでしょ? 』




にぃに「 そうだよ!僕が言ったことを覚えてくれててありがとう!


僕が資料や書籍を読んで参考にした方々だけでも


シカゴ・プランを提唱されたアメリカの経済学者のアーヴィング・フィッシャー氏等然り、


書籍《 公共貨幣 》を執筆された同じく経済学者の山口薫氏


政府つまり国が貨幣を発行すると国の借金にはならないことを指摘されていた丹羽春喜氏


アイスランドの実際のデータを元にした《 通貨改革 》をアイスランドの総理大臣に委託されて執筆されたアイスランドのフロスティ・シガーヨンスソン元国会議員


それに、その《 通貨改革 》にまえがきを寄せられているイギリスの方で

2008年9月〜2013年3月に英国金融サービス機構の会長を、2009年〜2013年まで金融安定理事会の政策開発委員会の議長を務められたアデール・ターナー氏 」




うとぅ『 …何か、にぃにが名前を挙げた人達だけでも日本はもちろんアメリカ、アイスランド、イギリス…色んな国の人達がおられるんだね。 』




にぃに「 そりゃあね。僕が名前を挙げたのは、ほんの一部の方達だけど

お金は世界中どこでも取り扱われてるし自国の借金に頭を抱えてるのは、どこも一緒だと思うんだよ。 」




うとぅ『 だよね…じゃあ、にぃにが言ってたその解決法を教えて!

どういった解決法があるか知るだけでも安心できるし! 』




にぃに「 うとぅ…解決策はあるけど今ここで、うとぅに答えるのはちょっとどうかな… 」




うとぅ『 なんで!別にいいじゃん今までだってもったいぶらずに答えを教えてくれてたじゃん! 』




にぃに「ん〜…今まですぐに答えをパッと言ってたのはキチンと引用、参考元を明らかにした上で


《 準備預金制度(部分準備銀行制度)》の問題点をわかってもらいたかったからであって


問題点なんだよねパッと答えてたのは


解決法となってくると僕としては解決法を主張されている方のアイデアや研究結果が説明された原文、書籍なんかをチェックしてほしいって思うんだよね~


だって僕は書籍や資料を読んで答えを教えてもらった側であって研究して答えを導き出した本人じゃないから

いくら引用、参考元を紹介してもどれだけの時間をかけて研究されて大切に扱われてきた解決策を気軽に公開するのって

それって映画で例えるならネタばれ、もしくはファスト映画のような状態になるような気がする…


ちなみに《 中央銀行を国有化する 》ということは様々な方が主張されていたんだけど

僕が説明したやり方はネットとかでも見かけたことがなかったから詳しく説明したけど

僕の勉強不足で他の方が同じようなやり方を主張されていたならば、それは訂正しなきゃいけないんだけどね。 」




うとぅ『 ぬぬ…そっか… 』




にぃに「 まあ、でも解決策となってくると一般人の領域じゃなくて専門家や政治家の方々の出番だから。

一般の方は、まず うとぅと同じように問題点を知ることから始めれば大丈夫だと思うんだよね。 」




うとぅ『 そんなに問題点を知るって重要?解決法だけでもいいんじゃないの? 』




にぃに「 う〜んとね、さっきのスイスの国民投票でも言われてたんだけど



〔 >貨幣改革の内容やその利点を市民が理解するには時間がかかるということ 〕(※6)



だからスイスを見ていて思ったのは解決策だけ言われても、何で安定してると思ってるシステムを変更しなきゃいけないの!って

意味がわからないから反発や不安だけ拡がってせっかくの機会が潰れてしまうってこと

だからまずは、みんなが問題点を把握することから始めたほうがいいと思うんだよね。 」




うとぅ『 あ〜…確かに《 準備預金制度(部分準備銀行制度)》に問題があるなんて にぃにから話を聞くまで考えもしなかったし

そんな状態で解決策とか言われても


何言ってんの?訳のわからんことして経済を不安定にしないでよね!


ってくらいにしか思わないかも


でもそっか、それなら解決法は書籍なんかに目を通さなきゃだね… 』




にぃに「 大丈夫、大丈夫。ここまで話を聞いてくれた うとぅならわかると思うよ。 」




うとぅ『 励ましの言葉をありがと。んじゃ…これで、にぃにの話も終わりかな? 』




にぃに「 そうだね。本当に本当に最後まで話を聞いてくれてありがとう!! 」




うとぅ『 思った以上に時間がかかったからもうこんな時間…お腹すいたー! 』




にぃに「 ごめん、ごめん!何かおいしいものでも食べよう 」









とりあえずこれで終了となりますが作中にあるように引用、参考文献に解決策は載っていますので現実的には細かい修正など必要な所もあるのではないかと思いますがそれは専門家の方々の範囲だと思います。

あとは思い付いたらおまけのような形で投稿するかもしれませんし、しないかもしれません。

素人が調べて書いたものを最後まで目を通して下さった方に心より感謝を申し上げます。

本当にありがとう〜 (・∀・)ノシ



────────────────────




(※1)引用文献︰(PDFファイル)︰フロスティ・シガーヨンスソン(Frosti Sigurjónsson)著 、早川健治訳|「通貨改革―アイスランドのためのより優れた通貨制度」([原文]Monetary Reform – A Better Monetary System for Iceland)|https://frostis.is/wp-content/uploads/Monetary-Reform-Japanese-Translation.pdf

|2015年3月 1.1版発行|

56p



(※2、6)引用文献︰山口 薫|公共貨幣|東洋経済新報社|2015年9月24日|291p



(※3)参考文献︰山口 薫|公共貨幣|東洋経済新報社|2015年9月24日|291p



(※4)引用元:Armando Mombelli|ソブリンマネーは金融危機の治療薬? - SWI swissinfo.ch https://www.swissinfo.ch/jpn/business/%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%91%ef%bc%98%e5%b9%b4%ef%bc%96%e6%9c%88%ef%bc%91%ef%bc%90%e6%97%a5%e3%81%ae%e5%9b%bd%e6%b0%91%e6%8a%95%e7%a5%a8_%e3%82%bd%e3%83%96%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%83%9e%e3%83%8d%e3%83%bc%e3%81%af%e9%87%91%e8%9e%8d%e5%8d%b1%e6%a9%9f%e3%81%ae%e6%b2%bb%e7%99%82%e8%96%ac/44095216

[公開日:2018/05/06 11:00]

(参照日:2024年8月31日)





参考元:Armando Mombelli|ソブリンマネーは金融危機の治療薬? - SWI swissinfo.ch https://www.swissinfo.ch/jpn/business/%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%91%ef%bc%98%e5%b9%b4%ef%bc%96%e6%9c%88%ef%bc%91%ef%bc%90%e6%97%a5%e3%81%ae%e5%9b%bd%e6%b0%91%e6%8a%95%e7%a5%a8_%e3%82%bd%e3%83%96%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%83%9e%e3%83%8d%e3%83%bc%e3%81%af%e9%87%91%e8%9e%8d%e5%8d%b1%e6%a9%9f%e3%81%ae%e6%b2%bb%e7%99%82%e8%96%ac/44095216

[公開日:2018/05/06 11:00]

(参照日:2024年8月31日)




参考元:大野 瑠衣子|

新通貨制度ソブリンマネー否決、新賭博法は可決 スイスの国民投票で - SWI swissinfo.ch https://www.swissinfo.ch/jpn/%E7%9B%B4%E6%8E%A5%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%88%B6/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%98%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%EF%BC%91%EF%BC%90%E6%97%A5%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%B0%91%E6%8A%95%E7%A5%A8_%E6%96%B0%E9%80%9A%E8%B2%A8%E5%88%B6%E5%BA%A6%E3%82%BD%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC%E5%90%A6%E6%B1%BA-%E6%96%B0%E8%B3%AD%E5%8D%9A%E6%B3%95%E3%81%AF%E5%8F%AF%E6%B1%BA-%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%B0%91%E6%8A%95%E7%A5%A8%E3%81%A7/44180938

[公開日:2018/06/10 15:45]

(参照日:2024年8月31日)




(※5)うとぅ と にぃに 20 準備預金制度 または 部分準備銀行制度 https://ncode.syosetu.com/n6570im/23/

(※にぃにの台詞より引用)





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ