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 27 準備預金制度 または 部分準備銀行制度 − 6

24/6/10/2:18)一部の文章を変更しました。




うとぅ『 …えーと…

教科書で説明されてる《 信用創造 》は、100万円を銀行は預金として受け取ったなら


10%の10万円を日本銀行(中央銀行)に準備金って預けて、

残りの90万円を 利息をつけて貸し出す…


次は 90万円の10%の9万円を日本銀行(中央銀行)に預けて、残りの81万円に利息を付けて貸し出す…


次々そうやって同じことやっていけば預金、貸し出した総額は1,000万円になって


最初の100万円を引いた900万円が預金口座の中に《 信用創造 》されて出現…


って、ことで大丈夫? 』




にぃに「 うん、大丈夫だと思う。 」




うとぅ『 よし…教科書の信用創造の説明は実際にやってても、やってなかったとしても何となくわかったとして


問題は!

実際に行われているとして説明された《 信用創造 》の説明なんだよ!! 』




にぃに「 ?問題って何が? 」




うとぅ『 だって、教科書の《 信用創造 》の説明なら、預かったお金の10%を日本銀行(中央銀行)に預けて、残りを利息をつけて貸し出す。


───この繰り返しで元々100万円 預かったお金が最終的には総額1,000万円にまで増えて


その1,000万円から元々の預かったお金100万円を引くと、あら不思議☆

900万円が《 信用創造 》によって発行されましたとさ!


これなら、まだわかる。



───でも!

実際の《 信用創造 》 の手順として例え話で説明されたのは


・まず銀行は100万円 預かりました。

 その預かった100万円全て日本銀行 (中央銀行)へ準備金として預けます。



??!



どういうこと??


だって《 準備金 》って【 準備預金制度 または 部分準備銀行制度 】での日本銀行(中央銀行)に対して預けなきゃいけない


準備率に基づいた最低の金額【 法定準備預金額(または 所要準備学) 】のことだよね?


それなら100万円預かって準備率が仮に10%っていう設定で説明したのに


なんでいきなり100万円 日本銀行(中央銀行)に預けてんのさ?

100万円の10%なら10万円でしょ?

意味がわからん…! 』




にぃに「 問題って、そういうことか!


確かに日本銀行(中央銀行)に対して預けなきゃいけない準備率に基づいた最低の金額が【 法定準備預金額(または所要準備額) 】って説明してるのに


お客さんから預かった100万円 全額、日本銀行(中央銀行)に預けるのは意味不明 だよね 」




うとぅ『 でしょ? 』




にぃに「 うとぅ、そういう疑問なら考え方をちょっと変えてみるといいよ。


あのね1,000万円の10%は? 」




うとぅ『 ?100万円でしょ? 』




にぃに「 そう。

つまり、さっきの例え話で出てきたお客さんから預かった100万円を全額、日本銀行(中央銀行)へ 準備金として預けました。


これが


お客さんから1,000万円預かりました。

準備率は10%なので100万円、日本銀行(中央銀行)へと預けることにしました。


───という仮定の話で考えれば手元に100万円しかなくても100万円全額、日本銀行(中央銀行)に預けることによって


1,000万円預かったんだよ!という事と同じ事になるんだと思う。


だから




〔 >この100万円の準備金に見合う預金総額は、準備率が10%とすれば1,000万円(100万円÷0.1)となる。 〕(※1)




って、ことになるんだと思う。うまく説明できてるかな? 」




うとぅ『 …それってオールイン、全賭けってことか!ギャンブラーじゃん!! 』




にぃに「 ギャンブラーじゃなくてバンカーね。バンカー。


この例え話を聞いてると如何に考え方、視点を変えることによって短期間で利益を最大化出来るってことなんだろうけどね… 」








(※1)引用文献:山口 薫|公共貨幣|東洋経済新報社|2015年9月24日|88p

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