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 9 アメリカの中央銀行

以前の内容を大幅に書き直しました。(※25/10/1)




うとぅ『 今から話すこと? 』




にぃに「 うん 。さっき うとぅは《 中央銀行の独立性 》 は守られた方がいいと思うって言ったよね? 」




うとぅ『 そうだよ。

酷いインフレになったら困るし 、そのためには 、中央銀行は政府とかから口出しされずに

中立で公正にお仕事ができる環境じゃないとダメなんじゃないの? 』




にぃに「 そうだね。

中央銀行は国民みんなに影響を及ぼす 重要な仕事をしてるんだから

中立で公正な立場であった方がいいよね 。


ちなみに うとぅ《 中央銀行の独立性 》 って外部から圧力や干渉がかからないように中央銀行の独立性 は守られるだろうけど


そのことと《 外部監査を受け入れないこと 》は意味が違ってくると思わない?


ちなみに【監査かんさ】ってこんな意味だよ。



《 >監督し検査すること。「会計───」 》(※1) 」




うとぅ『 ? どういうこと?めっちゃ唐突


…う〜ん、まあそれは中央銀行のお仕事によそから口出しされるのは困るけど

《 外部監査 》ってよーするに 外の第三者からきちんと仕事とか行われてますか 〜?ってチェックされることだよね


…… なんでいきなり中央銀行の独立性から監査の話に?話が見えないよ。


《 中央銀行の独立性 》と何か関係あんの? 』




にぃに「 これはアメリカの中央銀行の話なんだけど

うとぅ だったらどう思う?


中央銀行が取り扱ってるのは、みんなの税金や国債の発行で国が集めたお金だよね


じゃあ国のお金がどういった使われ方をしたのか、金額は妥当なのか?とか気にならない? 」




うとぅ『 そりゃあ、税金払ってれば変な使い方されたりしたら必要なところに使って欲しいと思うし

どういうことになってるのか知りたくはなるよね。 』




にぃに「 そうだよね。

だからアメリカの人もそう考えてアメリカの中央銀行に対して監査を受けて結果を公開してくださいって言ってたみたいなんだ。 」




うとぅ『 ふんふん。 それで結果は? 』




にぃに「 アメリカの中央銀行制度って1913年に設立されたんだけど


約100年間《 中央銀行の独立性 》を掲げてアメリカの会計検査院(GAO)の監査を受けなかった対象があったんだ。 」




うとぅ『 




    …………………………はあ?どういうこと?


100年間も監査を受け入れてなかった部分があったの??怪しすぎ…

というか監査の対象外って?全部監査出来るんじゃないの? 』




にぃに「 ん〜…ちょっとわかりにくくて会計検査院(GAO)による完全な形での監査がアメリカの中央銀行に約100年間受け入れられてなかったってことで


それまで普通に運営とか財務諸表とかの限られた対象の監査は行われていて


そもそもアメリカの中央銀行制度が1913年に設立されてから


1950年代の法律で会計検査院(GAO)が独立監査を行うことが出来るようにはなったみたいだけどさ


1978年に Federal Banking Agency Audit Act(H.R.2176)っていう法律が制定されてて

その法律だと会計検査院(GAO)が特定の対象を監査することが禁止されてるし、特定の情報の公開が禁じられてるんだよ。


そのFederal Banking Agency Audit Act(H.R.2176)プラス《 中央銀行の独立性 》を主張して会計検査院(GAO)の外部監査を受け入れなかった対象がアメリカの中央銀行にあったんだって。


だからアメリカの中央銀行が会計検査院(GAO)からの対象外の監査が行われていなかったのが約100年あった様子で

あくまでも***完全な形の監査***が行われていなかったということではあるんだけど 」




うとぅ『 ···············??


えぇ? 何それ本当に…?  』




にぃに「 まあ、完全な監査が出来ないのって機密保持とか法律で定められてるしなんなら罰則規定まであるし、しょうがないっちゃあしょうがないけどさ 」



うとぅ『 でもさ《  中央銀行の独立性 》が大事だってことは説明を聞いたからわかるよ?


けど政府とか他の影響を与えたい第三者からの干渉を防ぐための《 中央銀行の独立性 》と


外部からの監査を受けないって関係なくない?


むしろ、 外部からの監査を受けて ウチはちゃんと仕事してます!

何も後ろめたいことなんかありません!


って、ドヤ顔で監査を受ければ 信頼性もアップするし


《 中央銀行の独立性 》がきちんと守られて良い仕事してる!ってならないの? 』




にぃに「 だよね〜まあ、だからその1978年までは会計検査院(GAO)じゃなくて法人の外部監査なら受け入れてたみたいだけどね


で、もう一度言うけど1978年にFederal Banking Agency Audit Act(H.R.2176)っていう法律が制定されました。


ハイ、これで会計検査院(GAO)の外部監査が入ることになりました一件落着。



───とはなっていなくて

さっきも説明したように1978年のFederal Banking Agency Audit Act(H.R.2176)っていう法律だと

監査対象外があって完全な監査が行われてはいなかったんだから 」




うとぅ『 やっぱり何か問題があった…? 』




にぃに「 問題というか…2008年にリーマン・ショックから始まった金融危機って覚えてる?


その時の金融危機をうけてマジでアメリカの中央銀行はちゃんとしたお金の使い方してるんだよね!?

してるんなら完全に監査されても問題ないでしょ!!ドコに緊急融資したか公表!!!


──ってな感じなのかアメリカで議論が活発になった時期があった様子で、それと同時期に

連邦準備制度 情報公開法( The Federal Reserve Transparency Act of 2009 )が議会に提出されたりして


その流れで


2010年7月21日にオバマ大統領がサインして成立した連邦法律が《 ドッド=フランク・ウォール街改革・消費者保護法 》なんだけど


そのドッド=フランク法によって《連邦準備制度》や《連銀》が1913年設立以来初めて会計検査院(GAO)によって完全な聖域なき監査が行われたんだよ 」




うとぅ『 マジでか!!! 』




にぃに「 この関連情報が載せてある書籍『公共貨幣』を執筆された山口先生いわく



〔 >私はその年の7月26日に米議会ブリーフィングのためにワシントン DC に招待され、


    米民主党のクシニッチ議員から、この報告書を直接手渡された。 〕(※2)



───と書いてあって、この2011年7月の報告書ってその1回限りの完全な形の会計検査の報告って書いてあるし

報告書の情報の出所が《GAO analysis of Federal Reserve System data.》

ってところからも信用に値する情報だと思うんだけどな。 」




うとぅ『 報告書をアメリカの議員さんから直接手渡し?!スゴッ!




………。




…ただ にぃに ゴメン。


ちょっと今さっきまで お金の説明を聞いたからって分かった気になって調子に乗ってた。 』




にぃに「 うん。 分かってもらえたらイイよ。 」




うとぅ『 さっきいきなり出てきた《 連邦準備制度 》とか《 連銀 》って何。 』




にぃに「  そこか  」







参考元:Congress.gov|HR2176 - 第95回議会(1977-1978年):連邦銀行庁監査法 |

https://www.congress.gov/bill/95th-congress/house-bill/2176

(参照日:2025年9月29日)



参考元:Congress.gov|

HR4173 - 第111回議会(2009~2010年):ドッド・フランク・ウォール街改革・消費者保護法

https://www.congress.gov/bill/111th-congress/house-bill/4173

(参照日:2025年9月29日)



参考文献︰山口 薫|公共貨幣|東洋経済新報社|2015年9月24日|282p



(※1)引用元︰岩波 国語辞典 第八版:岩波書店 313p



(※2)引用元︰山口 薫|公共貨幣|東洋経済新報社|2015年9月24日|111p



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