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星野さん、星野さん

作者: 星野☆明美

緑野原少年を読んでいた。

ストーリーはさることながら、この画力!ワクワクする。

星野架名さんは亡くなった。でも、こうして作品は残っている。

「星野さん、星野さん」

「誰?」

「架名です」

どしえー!

「架名さんがどうしてここに?」

「もっといっぱい描きたかった」

「そうですよね」

「続きを、あなた描いて」

「無理無理無理。絵は全く描けないです」

「小説で彼方と弘樹を書いて」

「……できません」

「どうして?」

「あの世界は続いているけれど、ある意味完結しているんです。それに手を加えるなんて大それたことできません」

「続いているけど完結している、か」

「あなたの全身全霊を賭けた一大傑作なんですよ。誰が穢すことができましょう?」

「じゃあ、同じ創作の神様に魅入られたあなたに、このくらい面白いエンターティメントをやってもらえないかしら?」

「それも、できません」

「なぜ?」

「私は、今、何もかもに自信がないんです」

「いろんな作品に触れて。そうして心を磨いて」

「はい。……はい」

もう一度、やってみようか?

「星野さん、星野さん」

私は呪文のように呟く。星野さん、って。

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