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No.2 転生したらエルフの友人となった

「魔力って何ですか?」そう言ったことを俺は後悔した。

あれは俺が目覚めてから2日目のことだ。



この世界に来て分かったことがいくつかある。

まず第一に人間は底抜けにエルフを忌み嫌っていること。エルフたちの俺を見る目を見ればすぐにわかる。

二つ目。俺はかなりのチート属性だということ。というのも、この世界はかなりテンプレに沿っている。例えば...

「ぐぅぁらぁ!」

「安全って言われた森は大体危険なんだよねぇ!」


『ジャイアントオーガ』:危険度★★★★✩

棍棒を振り回して襲う。エルフの天敵。


この情報は、俺の『厨二の知識力』である。そう、チートというのも俺の向こうの世界で得た情報(異世界物漫画等)が必要時に視界に浮かんでくる。そこから情報を得ることができる。だから俺は最強のご都合ムーブをすればいいだけなのだ。そして...

「おぅらぁー!!」

急所一閃俺の拳が弾け飛んだ。

「ぐぅるぅ!」

ズズン...

そして俺のチートポイントその2『一定歩数逃げきると敵をワンパンすることができる』

これはあれだ。ピンチの時の主人公には絶対無敵の力を手に入れることができるよね...のあれだ。

そう。ざっと百歩ほど的に背を向けて走れば必ず相手をワンパンチで屠ることができる。

厨二病の俺が興奮しないわけがない。

さてと...迷った。

俺の権能は自分の知識が及ぶ範囲でないと使うことができない。つまり、元居た世界で読んでなかった小説の情報を俺が知ることはできない。だからこの世界にきたばかりで、地図をもらっていない俺はこの森からでることができない。

「さて、どうしよう。」

そもそも俺がこの森に入ることになった理由はただの薬草採集だったはずだけどな。


「...キョ―トさん」

ウム、仮の名前としてはいいじゃないか。

「聞いていますか?ですから、この森には稀にジャイアントオーガが出てくるだけで特に危険はありません。ジャオス草は魅惑の権能を持っていますが私たちの加護を一部与えます。気をつけていってくださいね」

「ちょっと待って?権能やら加護やら知らない単語が...」

「あぁそれも忘れてしまわれたのですか。いいですか?権能というのはあらゆる生物が所持しています。例えばジャオス草なら、『成長』『繁殖』『魅惑』の権能があります。我々エルフやあなたたち人族なら『会話』『自立行動』など、植物と比にならないくらいの権能を持っています。

一方、加護というのは一種族全体に与えられるものではないのです。」

「でも今、俺に与えるって言わなかったか?」

「それが私たちエルフの権能です。私たちの権能の中に『共有』というものがあります。」

「なるほど。よくわかった。その加護を頂いてもいいかい?」

「はい。しかし一部なので効果は2,3時間くらいしか持ちません早めに帰ってきてくださいね。」


「そうだ効果時間!もうそろそろ切れるよな。どうやって帰ろうか。」

「...見つけた」

「だれだ!」

「...ご主人様ぁ!」

...この子はだれだ?知らない。耳?獣族?女の子?


『獣人族 猫...』

情報はすぐに出てきた。ということは俺はこの子を知っている。そして次に驚くべきことが書かれていた。

『...個体名 ピト』

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