序章
あることを除けば普通の中学3年生
そのあることは、警察無線を盗聴して、D-Tubeに自分の推理を上げていく配信者。
学校では、目立ちたくないため部活と学校の成績は常に真ん中でいることを全力で頑張っている。
馬鹿にされることもなければ、褒められることもないから常に真ん中でいることが心地いい。
帰宅中に、高校も合格ライン250点ぐらいのとこに行けばいっかと思っていた矢先に、1人の女性に声をかけられた。
『ねぇ、優作君だよね??』
『え?僕ですか???違います!』
流石に焦る。なんで、配信ネーム知ってるの??
色々バレて話題にされるのはめんどくさいからとりあえず否定をした。
『あっ!良賀君って呼べばよかった??』
全て見透かしたように言って、じっと目を見て見つめた。
『...良賀ですが、あなたは誰ですか??』
認めざる得なかったが、バレたことよりこの人は
誰だろうと純粋に疑問に思って、質問した。
『俺は、悠貴。』
自分の名前だけ言って自己紹介をした。
『えっ?終わり?』
まさか名前だけ言って終わるとは思わなかった。
もっと他に説明あるでしょって内心思っていた。
『君には僕が通っている学校に入って生徒会長をやって欲しいんだ!』
真剣な声で、頭を下げてお願いをした。
『え??高校??
なんでそんな真剣にお願いしてくるんですか?
高校なんてどこ行っても同じでしょ?』
正直、頭が追いついていなかった。自分は一体何を
お願いされているんだ状態だった。
『僕が通っている高校では、生徒会長になれば法律を
作ることが許されている。優作君の力で犯罪のない
世界を作って欲しい!』
『え?その話って都市伝説じゃなかったんですか?』
そう新設校でまだ創立3年で実績もない学校!
そんな話がいっとき話題になったが、そんな話はすぐに都市伝説となってしまった。
『都市伝説じゃないんだ。
実際に作ることが許されていて、この権利を間違った使い方をすると
もっとひどい国になってしまうから君の力が必要なんだ。』
緊迫した声で伝えた。
・・・・・
『わかりました。その怪しい話を信じて協力しますよ先輩』
この先、前途多難なことが待ち受けてるのは明々白々だが、
少しため息交じりで答えた。
『ありがとう』
君は僕の正体に気づくことができるかな??
こうして良賀の・・・いや優作の中学生活は幕を閉じた。