帰り道の秘密の話
今回は全話のあとのちょっとしたお話なのでかなり短いです。
あれから少したって、そろそろ帰らなきゃ行けない時間になり僕達は帰らせてもらうことにした。
ただいま帰宅中です。
「ねぇ山景。あれでよかったのかな?」
「何が」
「ほら、僕達の素」
「あぁたしかにやりすぎだったかもな」
「だよねぇー」
水浅葱さんちでの出来事を思い出す。
少し山景の素が出ちゃって、僕がそれを面白がって大袈裟に言って、山景もそれに乗っかって……
「しかし、薔薇姫があれだからな。あれくらいやらないと打ち解けられなかったんじゃないか?」
「そうかなぁ?」
僕達の素はあそこまで酷くない。せいぜい少し意地悪で少し子供っぽいくらいだ。でもたしかに水浅葱さんの変化は相当だったし‥‥。彼女は僕らが薔薇あれ?百合だっけ?まあいいやそのどっちかだと思って素の自分を見せてくれたんだから、僕達が普通って言ったら大変なことになってたかも。
「ところで山景」
「なんだ?」
「学生寮ってこっちの方向であってるの?」
「え?お前に任せてたんだけど」
「へ?」
結局その道は学生寮の真反対もいいところで、僕達は
帰宅するのに多大なる時間を要したのであった。
「帰ってきたー!」
これからは寮で一人暮らしと思ってたけど、どうやら山景と同じ部屋らしい。別にいいけどね。てかむしろいいけどね。
追記
荷物の荷解きが終わっておらずさらに時間がかかりました。終わる頃にはおはよう太陽さん。