協力プレイ
だが、快進撃も虚しく、どうしても勝てない敵が出て来て、すっかり停滞してしまった。ただでさえ強いガーゴイルさんが2匹も出てくるとか、反則だろ。火は吐いてくるし、2対1だし、フルボッコにされて死にまくりなんですが……
そこでチラリと時計を見ると、始めてから3時間が経過しようとしていた。明日も学校だし、この辺が頃合いか。同接もチャット欄の反応も悪くないし、まずまず好評みたいだったな。
と、切り上げようとしたところで、石田の声。
「仕方ないなー。オンラインで私が助けに行ってあげるから、ボスの手前のとこまで来て。上手くマッチング出来るか微妙だけど、試してみるから」
それならばとセーフティーゾーンからボスの手前の所まで行った。そこに、召喚のサインが。このサインが石田のやつか?
召喚サインに触れると、石田がなんかサンシャインのポーズをしながらやって来た。
「フゥ。どうやら上手いことマッチング出来たみたいね。それじゃあ、サクッといくわよ。サクッと」
ということで、石田の霊体を引き連れ、ガーゴイルと再び見える。
なんつーか、石田が操る霊体は凄まじかった。馬鹿デカい大剣でガーゴイルさんをボコって蹂躙していた。2匹いるのに関わらずにだ。ちょっと引いてしまうレベルなんですけど。
「さぁ、今よ。山田がトドメを刺しなさい」
「うおおおお!」
石田がヒットポイントを大幅に削ってくれたガーゴイルに剣を突き立てる。すると、ヤツは断末魔を上げ、地に伏した。
「か、勝った! やりました、皆さん。勝ちましたよー!」
そう絶叫するも、「とっとと鐘を鳴らせ」との書き込みで溢れかえった。
塔の梯子を登り、教会の鐘を高らかに鳴らすと「よくやった!」とか「おめでとう!」との書き込みが。皆、本当に有り難う。
そうして切りのいいところで、ライブ配信を終えることが出来た。皆に、石田に感謝だ。
激闘の翌晩。
なんかチョコラの配信が始まったのだが、ダークデモンズをしていた。オレの配信とは真逆で、とっとと強武器を入手し、華麗なテクで難敵を次々に撃破していく。なんかスモウとやらのウルトラ強いボス敵もノーミスで倒し、見ていて顎が外れそうになった。
ち、チクショウ。やはり、アイツは越えなきゃいけない壁だ。ライバルだ。
次こそは……次こそは絶対に負けねーからな。




