泥船じゃねーか
その先で馬鹿デカい鴉に掴まれ、別のステージへと移動。着いた先の広場には焚き火があって、NPCもいたのでホッと胸をなで下ろす。どうやらここはセーフティーゾーンみたいだな。
周りを見渡すと、幾つか行けそうな所がある。階段を昇っていくルートと階段を下っていくルート。さて、どっちに行ったらいいものやら。
「そこは階段を降りていくルートの方が簡単よ」
石田の声に頷き、階段を降りた。したら、なんか墓地が広がっていた。そして、地面から骸骨が湧いて出て来た。
無我夢中で骸骨兵に斬りかかり、どうにか倒すも、他の骸骨がわらわらと湧いてきた。多勢に無勢。こんなのに敵う訳がない。とっとと退散だ。
背中を見せ逃げ出すと、骸骨共が追いかけてきた。どこまでも、執拗に。
逃げ切れなかったオレは、骸骨共から寄ってたかってボコボコの袋叩きにされ、また死んだ。
「あ、間違えちゃったー。ゴメン、ゴメン。先に階段を昇っていくルートが良かったんだー」
だよな。妙に敵が強いから、おかしいと思ったぜ。
――にしても、石田のヤツ。コイツ、絶対わざとやってるだろ。嘘のアドバイスしやがって。許さない、絶対にだ。
なにが「大船に乗ったつもりで」だよ。泥船じゃねーか。
「とまぁ、冗談はここまでにしておいて、ここからはガチでいくわよ。敵の攻撃を盾受けしてから攻撃。次に雑魚敵一人になったところで、パリィの練習」
パリィ? なんじゃそりゃ?
「パリィは盾で敵の攻撃を弾いて、必殺のカウンターを決める技。これを極めないと、クリアは難しいわ」
お、おう、さよか。ほんじゃあアドバイス通りにするか。
パリィのタイミングを掴むのに苦労したが、何回か練習しているうちにやっと成功した。敵の攻撃をジャストタイミングで弾いて、致命の一撃を叩き込むのは気持ちいい。
それからも石田の指示に従い、ヒットポイントと回復薬がヤバくなったら、すぐにセーフティーゾーンまで撤退。そこで経験値が溜まっていたら、地道に体力のパラメータを上げていく。
ヒットポイントが上がれば、多少攻撃をくらっても生存の確率が上がるという単純な戦略だ。
そうして牛頭のモンスターをどうにか退け、先のエリア進む。強敵にはパリィでどうにか対応していく。まぁ、失敗して死んだりもしたが。
それでもここまではなかなかに順調。ショートカットを開通したりとか、色々なことを石田からアドバイス受けたからなんだけどね。




