巨大モンスター
キャラクターメイクをし、本番スタート。牢から解放された騎士を動かし、ズンズンと進む。
少し進んだところに、亡者の弓兵がいて、こちらに向かって矢を放ってくる。よーし、まずはお前を血祭りに上げてやる。
――と攻撃しようとしたら、武器がない。いや、正確にはあるんだけど、手持ちの「折れた直剣」ってなんですか? こんなん役に立たねーじゃねーか。
憤りながら先に行くと、無事ロングソードを発見した。その剣で、先程の亡者を斬る。ん、アレ? なんか意外と簡単そうだな。
とか思いながら、足取り軽く階段を昇ると、上から岩が転がってきて無様に押し潰された。き、汚ぇ。汚ぇトラップ仕込みやがって。
「ぷーくすくす」
なんかヘッドセットから、耳障りな石田の笑い声が聞こえてくるのだが。コイツ、トラップがあるとか、一言もアドバイスしてねぇじゃないか。
文句の一つでも言いたいところだが、そうしてしまうとライブ配信にもその音声が乗ってしまう。かといって、いちいちミュートして石田に文句つけ、それで流れを悪くするわけにもいかないし。
無視だ、無視。この場合はそれが最善手。
怒り狂ったオレは、騎士を操作し、ズバズバと亡者を斬っていった。
ところが、このエリアのクリア地点を見つけられない。――ということはまさか、最初に出て来てビビって逃げ出したあの巨大モンスターを倒さなきゃ先に進めないとか?
「あんな巨大モンスターに勝てる気しねぇ……」
弱気なことを呟くと、チャット欄に「がんばれー」と応援のメッセージが流れていく。つまりこれは……やるしかないのか……
意を決して2階から1階にいるモンスターに飛びかかった。敵はバカデカい丸太を悠々と振り回してきて、それが直撃。それからも着実に被弾を繰り返し、見せ場も作れずあっさりと死んだ。
序盤から巨大モンスター相手とか鬼畜すぎるだろ、このゲーム。なんか心が折れそうなんだんけど……
「大丈夫、大丈夫。敵と間合いをとりながら、攻撃すればオーケーだから。敵が丸太で攻撃してきたら、ローリングして躱して。落ち着いていけば、隙の大きい敵だから」
ヘッドセットから声。石田のヤツ、初めてまとなアドバイスくれたな。
よ、よし。ここは落ち着いて上手く立ち回りつつ、隙を見て攻撃することにしよう。
巨大モンスターの威容に圧倒されつつも、アドバイス通りに立ち回って攻撃したら、どうにか勝てた。が、ヒットポイントのゲージのほぼなくなっている。く、苦しい戦いだったぜ……




