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ゲーム実況

 学校から帰ってくると同時に、マイクやWebカメラ等の配信機材のチェックをした。次にゲーム機を起動し、ストアを漁ってみると、確かにダークデモンズがセールでお買い得価格になっていた。もうこれは購入するしかないだろ。


 で、夕飯を食べ終え、自室に戻る。今は7時半なので、ライブ配信することをSNSで告知した。今日は予告なしのゲリラ配信。開始時刻は8時から。


 さて、あと30分余裕があるし、軽く予行演習をしておくべきだろうか。


 ――否。初見プレーをするからこそ、オレの視聴者さん達は喜んでくれるのだ。それに、死にゲーと悪名高いダークデモンズを華麗なスティック捌きでクリアしていくから価値があるというもの。やってみれば、意外と難易度低いかもだし。


 そんなこんな思い描いてる間に、8時を迎えようとしていた。緊張した面持ちのまま、ヘッドセットを被ると、石田の声がした。


「やっほー。ダークデモンズ、頑張ろうね」

「応よ。初見で格好いいとこ視聴者さん達に見せるつもりだから、くれぐれもナビ宜しくな」

「よ、喜んでー。ぷーくすくす」

「おい、石田よ。なんか吹き出してないか?」

「そ、そんなことないよ。クスクス」


 いや、やっぱ明らかに笑っているだろ、お前。一体、なにを企んでやがるんだ。


 怪訝そうな顔をするも、8時になったので配信を開始した。


「どうもこんばんはー。皆、元気―?」


 明るい調子で挨拶すると、チャット欄の文字もスクロールしていく。

 その中でスパチャがあったので、それに目を留めた。


「メロンパンさん、どうもこんばんはー。いつも有り難うございます。えーと、『セクハラ上昇から会社でネチネチとあれこれ言われ、今日も疲れました。信玄様の声を聞いて癒されたい私です』と」


 読み上げ、それに対して軽く返答。


「あー、それは大変でしたね。でも、社会人として、立派に勤めているメロンパンさんのこと尊敬しちゃうなー。えっと、これからダークデモンズやるんですんけど、出てくるモンスターをそのセクハラ上司見立てて成敗していきますから、応援宜しくですー」


 と、無難な会話をこなし、ギュッとコントローラーを握る。対するソフトは、死にゲーと名高きダークデモンズ。相手にとって不足はない。

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