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ホームルーム

 ホームルームの時間になり、石田が不躾に担任に虐めがあることを報告した。オレが「空気」だの「地味男」だの呼ばれ、からかわれている事実を告げた。


 本当のことだが、石田からそう言われると、なんだかムカつくな……


 担任は泡を食った様子だった。オレを気にかけるより、石田が告発したことに怯えている様子であった。

 そりゃそうだろう。だって、石田は理事長の娘だからな。下手に虐め問題になったら、担任のクビが危うくなる。


 やっぱ石田はこの学園の女王様なのだと、改めて思い知った。全く、オレとゲームしているとき、あんな風になる奴がねぇ……


 そう思うと、なんだか笑えてきた。自分のことが今、クラスの議題になっているのだが、それを余所につい頬が緩んでしまう。


 まぁこの調子なら、今後、面と向かってオレを馬鹿にする奴はいなくなるだろう。

 奴等が心の中で、オレのことを変わらず地味男と思おうが、知ったことではないしな。


 これで幾分、このクラスの居心地が良くなると想像すると、少し心が軽くなった。ありがとうな、石田。


 けど、そんなに専横的にやっていると、今以上に皆がお前を恐れるようになっちまう。


 人は恐怖心から、保身に走る。そうなると、米沢さんやら秋さんがよそよそしく接するようになるだろう。そしたら、結果的にお前が孤独になっちまうよ……


 強面の担任は、絶対に虐めたり、からかったりするのを許さないと宣言した。そこでホームルームが終わった。


 放課後となり、オレは変わらずに空気を演じ、さっさと教室を出た。


「山田、待ちなさいよー」


 石田が走ってきたので、立ち止まって彼女を待った。

 二人で玄関口まで行き、そこから出て、グランドを歩いて行く。

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