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争いは何も産まぬ

 ナデ子先輩は、どうにか九州上陸。

 オレはサイコロを振るも、ピタリと目的地に着いてしまった。チッ、もっとチョコラが悶えるところを見たかったのだが、仕方あるまい。


 次の目的地は浜松となった。目的地から一番遠いナデ子先輩が、今度は貧乏神を背負う。


 さて、この位置なら、チョコラを追い抜いて、さっさと空港へ行きたいものだが。


 チョコラの番になり、線路に障害物を置いた。


「コイツ、前回に引き続き、また線路上に障害物を置きやがった! なんて意地悪なヤツだ!」

「これは勝負の駆け引きですが、何か?」


 殺気を孕んだチョコラの声に、正直ビビってしまう。もうツッコめねぇよ……


 次のターンで、さくっと吸い取りカードを出し、チョコラさんが置いた障害物を吸い取る。これで一安心だな。


 それから数ターン後。

 ナデ子先輩が浜松に着いて、賞金をもらい、ガンガン物件を買ったところで、10年目になった。ようやっと試合終了。あー、疲れた。


 結果、圧倒的1位はナデ子先輩で資産は100億越え。

 次いでオレ。資産は3億。

 そして、圧倒的ドンケツは、貧乏の世界にどっぷりと浸かったチョコラさんとなった。圧倒的赤字にぐうの音も出ないようだ。


「もう知らない! ばいばいきーん!」


 チョコラはそう言い残し、ログアウト。うん、気持ちは分かる。


「楽しかったよ、上杉君。それじゃあ、また誘ってねー」


 次いで、ナデ子先輩が飄々と去って行った。


「フッ、今回も醜い戦いだったぜ。やはり、争いは何も産まぬな」


 格好をつけながら、ひとりごちた。

 が、正直、明日が怖い。リアル石田から締められそうだ。


 そんな風に感じながら、ゲーム機をスリープにし、テレビを消して、机に向かった。

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