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タロウ鉄道 2

 とっととサイコロを振って、先を急ぐ。


 デッドヒートの末、4の目を出し、ピタリ東尋坊に着いた。よっしゃ、幸先いいぞ、こりゃ。

 1位になった賞金で、ガッツリと物件を買い、次の目的地を決める。うむ、次は新潟か。


 ナデ子先輩は、東尋坊を素通りして先行。次にチョコラの番になり、俺を追い越してから、障害物を路線に置いた。

 次にオレの番で6を出したものの障害物が立ち塞がり、通れない。


「プー、クスクス。ざんねんー。そこは通れませーん」

「ぐぬぬ、チョコラめ……」


 歯軋りしながらも、近いルートを行けないので、遠回りのルートを行くことにした。


 で、貧乏神は誰に取り憑いているかというと、チョコラにだ。 


 2番手だったナデ子先輩はガンガンと目的地に進み、なんかチョコラがそこいら辺をウロウロし始めた。こ、これは……


 やがて、遠回りのルートを抜けていくと、チョコラがウロウロしていた。貧乏神を背負いながら。


 コイツ、やはりこうきたか。オレに貧乏神をなすりつけるため、わざとゆっくり進んでいやがったな。


 チョコラの番になり、目的地は反対方向なのに、オレの方に突進してきやがった。おい馬鹿、こっち来るな貧乏神めっ!


「さぁ、次の番には、アンタに貧乏神をなすりつけてやるわよ。覚悟しなさい。うふふふふっ、うふ。うふふふふっ!」


 ヘッドセットから狂気に塗れた女子の笑い声が聞こえ、粟立った。その声の主は、チョコラ。コイツ、人気VTuberのくせして、なんて性格が悪いんだ。


 だが、しかし。


「突風カードでお前など吹き飛ばしてやるー!」

「ちょ、アンタ。待ち伏せてたのに、なんてことするんのよ!」


 突風カードを出すと、ナデ子先輩は吹き飛ばされなかったが、チョコラは無事、東北方面へと飛んでいった。


「覚えてなさいよー」


 チョコラの負け犬の遠吠えが聞こえてくる。フハハハ、それでいいだよ、それで。


「おっと5が出たよー。やったね」


 ナデ子さんは、目的地の新潟に着いた。チョコラは新潟に近い東北地方にいる。え? ということは……


「おーほほほほ! 目的地から一番遠いアナタが、今度は貧乏神を背負うことになったわね。ざまぁ」


 チョコラの高笑いが聞こえる。うぐ。

 とっととアイツに貧乏神をなすりつけたいが、遠くにいやがる。


 次の目的地は大阪になった。彼の地へは、オレが一番近くにいる。ならば、貧乏神を背負ったまま、目的地を目指した方がいいな。


 それから3ターンが経過。おや、貧乏神の様子が……


「うわぁ。貧乏神ジュニアになったぞー」


 マジかーーー。この貧乏神、チョコラに憑いていた時は、ずっとミニだったのに、なんだって凶悪化すんだよっ!


 この貧乏神ジュニアは、所有している物件を吹き飛ばしてしまうのだ。ああ、ヤバいヤバい。オレが買った物件がーーー。


 ターンを進める毎に、1件、2件と物件が吹き飛んでしまう。


「か、返せーーー。それはオレの物件なんだよー」


 オレが喚くと、チョコラがゲラゲラと笑った。

 赤マスも連続で踏み抜き、所持金トップだったのに、みるみるうちに減っていく。ヤバいよヤバいよ。


「はい、のぞみカード」


 ナデ子さんが悠々と別ルートで追い抜いていく。


「はい、リニアカードね」


 チョコラもオレを抜き去る。


 手持ちの物件と所持金が限りなくゼロになった頃、ようやく普通の貧乏神に戻った。

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