幼馴染の想い
朝、学校に来ると机の中に手紙が入っている事に気付く。その手紙には胡桃の名前があって、こう書かれていた。
「「放課後、屋上に来てください」」
その言葉の意味は薄々気づいていた。
あの日ウェブ小説のランキングで「幼馴染ざまぁ」が流行ってることを見せたら、態度が変わり始めた。きっとその日から幼馴染である俺のことを、意識し始めたのだろう。
だけどその事に気付いたら、幼馴染の関係が変わってしまうかもしれない。そう思い何をされても俺は、いつも通りの幼馴染でいることにしたんだ。でも手紙まで渡されたら、行くしかないよな。
放課後。自分の中で迷いはあったが、自分なりの答えを見つけて階段を上がっていく事にした。屋上の扉が見えると、突然緊張してくる。一呼吸おいてから、扉を開ける。
するとそこには、胡桃が立っていた。
「ありがとう来てくれて」
入ると胡桃はすぐにそう言ってきた。俺もその言葉に答える。
「来ないわけないだろ」
「じゃあ、あの手紙の意味は知ってて来たの?」
「うん、わかってる」
「それなら、色々話さないでも大丈夫だね!」
「うん」
深呼吸してから、胡桃は言った。
「私ね一也の事が好きなの! 好きで好きで、気付くと考えちゃって、だから、その……私と付き合ってください」
「うん、喜んで」
「えっ! 本当に?」
「嘘なんてつかないよ」
俺が付き合うと思わなかったのか、その場で胡桃は泣いてしまう。ゆっくりと近づいて、俺は優しく抱き寄せた。
「泣くなよ」
「ごめん、でも、嬉しくて」
「よしよし」
「大好き!」
こうして二人は一つの事がきっかけで、付き合う事になるのであった。
これは春の終わりの出来事でした。
短い間でしたが、ここまで読んでくれた方ありがとうございます。
ブックマークや評価をしてくれた方もたくさんいて嬉しかったです。
これからも色々な小説を書いていくのでよろしくお願いします。




