一流の開拓者
「はいはいはいはいはい! やってきました、ミチオ君でっす! 」
「タカシです! 2人はコンビで「ミチオ君は今日何してたのか気になる? うーんミチオ君はトイレから出れなかったよ! だって3日ぶりのお通じだから」
「おい・・・」
「ミチオ君の友達にね、タカシ君って言う冴えないニートがいるんだけど、タカシ君が童貞を捨てたんだよ! 驚きだよね? だってタカシ君は不細工なのに! 」
「おい! ミチオ聴けよ! 」
「タカシ君は童貞の癖にお洒落ぶる、自称お洒落さんなんだよ。でもね・・・・・実際はウニクロのマネキン上から下まで買ってるだけなの」
「やめろ! マネキンの話はやめろ! 」
「タカシ君クール系を勘違いして、普段から喋らないでいたらクール系じゃなくて根暗な空気系になっちゃったんだよ! 」
「おいやめろ、本当にやめろ! 泣くぞ! 」
「女子からね、あの人何で何時も喋らないの? たまに目が合うとニヤッて笑うのがマジキモくて鳥肌もんなんだけど、怖いよねえって影で言われてたんだよ! 」
「えっ? ミチオそれマジ? うっ嘘だよな? 」
「あだ名はサイレントマンだよ、タカシ君動きもしないしひたすら無言だったからね! そんなタカシ君にも良いところもあるんだよ、駅で絡まれてる女の子を助けたんだよ! 凄いよねえ、勇気あるよねえ、僕にはできないからなあ」
「急に何だよ、ミチオ褒めるなよ・・・」
「タカシ君はカッコつけたつもりなんだけど、実はその2人は恋人同士でプレイの最中だったんだよ! 2人からしたら迷惑極まりないよね! タカシ君は知らないから内緒だよ? 」
「あっあれがプレイ? 嘘だろ! 」
「この写真はタカシ君がクールに去った後の被害者カップルがチューしてるシーンです! 」
「うわあああああああ!! マジかよ! 俺邪魔しちゃったじゃねえか・・・」
「この写真に写るタカシ君の後ろ姿には涙が出てしまいますね、笑い過ぎて」
「ミチオ何でこんな写真を! 」
「この写真のタカシ君の左手に包帯が巻かれてますよね? 実はこの包帯中学生の時から巻いています。タカシ君はピュア何です! ずっと包帯を巻いていれば願いが叶うって言われてからずっと巻き続けているんです! 」
「ジンクスって奴だよ・・・だいたいこれは「この包帯のせいで、職員室ではタカシ君には自傷癖があるのか、カウンセリングをしなきゃとてんやわんやになっていました」
「だから教師が急に優しくなったのか! 」
「タカシ君の親御さん達は、先生から連絡をもらって直ぐに、監視する為に監視カメラを死角が無い様に部屋中にびっちりつけてましたからね! 」
「マジかよ! 」
「タカシ君のお母さんは、義母系や熟女系のAVばかり見ている息子にショックを受けていましたねえ・・・あれは悲しい事件でした」
「あっあああっあああ」
「お母さんは悲しい義母事件を経て、若づくりしてお洒落さんになりましたね! 今では近所の奥様方のファッションリーダーです! 」
「あれは俺のせいだったのか! 」
「お父さんも浮気をやめて、お母さんを抱く様になったらしいですね。お母さんに艶がかかりますね! 」
「おっ親父が浮気!? 」
「お父さんの浮気相手がタカシ君の初恋の恵美ちゃんのお母さんなんて、血は争えませんね! 」
「恵美ちゃんってえ? 恵美か!? 」
「因みに恵美ちゃんはタカシ君とお父さん両方と付き合ってましたが、タカシ君の童貞は食べ損なったけどお父さんはきっちり頂いています! 」
「親父に負けた・・・・」
「お父さんは恵美ちゃんに開発されてしまいました! 」
「かっ開発? 開発ってなんだよ? 親父はロボットじゃねえぞ? 」
「開発はもちろん、お尻だよ! 」
「あたしだよ、みたいなノリで言うなよ! 親父尻開発されてんのかよ! 予想外過ぎるわ! 」
「恵美ちゃんを開拓したのはタカシ君のお父さんですけどね」
「開拓⁉︎ そんな農業みたいな事をってか親父は何やってんだよ・・・」
「お父さんは一流の開拓者なのに、タカシ君は二流どころか三流以下何て、悲しくなりますね・・・だからお父さんは恵美ちゃんに後ろを開発されちゃうんですよ」
「おっ親父・・・」
「タカシ君とお揃いですね! 2人とも初体験が男ですからね! 」
「うわあああああ・・・・・・・・・・・・。
タカシ君の悲鳴がスタジオに悲しくこだました。