国
そこには、いくつもの小さな国があった。
互いに戦争をしあい、大きな国が小さな国を次々と倒していく。
多くの犠牲が出た。また、多くの英雄も出た。
皆、自分の国を思って戦いに出ていった。
また、最初は槍だった武器も鉄砲や戦車など
より人を殺せる兵器が作られた。
よって、より多くの人が散っていった。
多くの犠牲が出ながらも、大きな国が残り、平和が訪れた。
やがて、平和な大都市が形成された。
そこでは戦争時の技術を使って暮らしを豊かにしていた。
それの成果として、飛行機やレーダーができ国の間の動きが活発化した。
学校もあり、大きなデパートもあった。
些細ないざこざもあったが、平和な暮らしだった。
皆、いつまでもこの平和が続くと思っていた。
ジリリリリリ・・・・
目覚ましが鳴った。
「え、もうこんな時間なのか!急がねば。」
彼はむくりと立ち上がった。
そして、彼の体の上につくられていた
小さく、また巨大な国々は跡形もなく崩れ去った。