第一章「女の花園になぜ俺が」
桜が咲き、春風が漂う今日このごろ。
この世に世界一男にとってはうらやましいクラスに入った男がいました。
その男の名は立花 暁。
今年で高校一年生になる男子生徒である。
そしてこの物語の主人公である。いちおう主人公である。
「ギ・・ギァーーーーー」
こんなへんてこな悲鳴を上げているのは、
さとちゃんこと立花 暁 (たちばな さとる)。
今年から高校一年生である。
今日は入学式当日。
滑り込みで合格した俺は今クラス分けの表を見ていた。
そして俺が絶叫している理由・・・
それは俺のクラスに男が俺しかいないことだ。
「何で俺だけ女のクラスなんだーーーーー。」
この学園、丘の上高校はその名のとうり丘の上にある。
そしてここの男女の人口は
男子8割女子2割と女子の割合がとても少ないのである。
男女の割合が激しいこの高校は、
女子だけのクラスをひとつと男子だけのクラスをひとつ作っている。
そして男子のクラスに二人女子が入り、
女子のクラスに一人男子が入るという仕組みになっている。
それは知ってはいた。
だかそれはたいてい成績が上位のやつだ。なのになのに・・・。
「なんで今年は成績関係ないんだよ・・・。」
そうぶつぶつと苦情を言いながら結局は教室に向かう俺。
なんてかわいそうな俺・・・そう慰めながら教室へ向かう。
でも教室の前で俺は固まった。
そこにいたのは中学が同じの男子で西紀 哉。
俺がこの学校を受験する理由にもなった男だ。
俺のダチでもある。
そしてこの男がここに受験した理由こそ俺がこいつのそばにいけない理由である。
あいつはこのクラスに入ってハーレムを作るのが目標だったのだ。
そんなあいつと一緒に受験してしまった俺も俺だか。
それよりも問題はどうしてあいつがここにいるかだ。
たしかあいつは男子だけのクラスだった。
あいつにとっては地獄だろうが俺にとっては天国だ。
女子なんてみんな信じれるものか!!
でも今はそんなことよりも隠れなくては。
どこかに隠れるところは・・・。
「何を探してるの?暁くん。」
っは!!後ろを振り向く。
そこにいたのは神無月 夕美。
ここらでは名門の家名だ。
そして俺の幼馴染でもある。
「いや別に・・・。」
「そうならいいの。これから宜しくね。」
「あぁ・・・死んだときは線香の一本でも立てておいてくれ。」
「了解です。」
そうこれから始まるのは地獄の学校生活。
そしておれの苦痛な高校生活が始まりだ。
それよりもあいつ(西紀 哉)に見られずにどうやって教室に入ろうか・・・。
はじめまして。
この小説を書かせていただいております夢桜です。
漢字間違いや日本語間違いがいっぱいあると思います。
でもゆるしてください。
作者はこれでも中2なんです・・・。