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6-8これも成長

皆様こんにちは。お世話になっております。

からすです。

そういえば、正式には日本に首都は無いのだそうですね。

だから何というわけではありませんが。

==========

『ヤミコモリのオス』

 ヤミコモリはとても臆病な性格をしており、暗闇に住み着く。メスのいない群れの場合、外敵に対しては住処を放棄し移動することが大半だが、長たるメスがいる場合は、戦うか食われるかを迫られるため命を懸けて生きる。

==========


 ……愛ゆえじゃなかったん。

 きみにはがっかりだよ。


 まぁ、それでも献身的なことに変わりはありませんが、ほんと、実に哀しい生物です。


 武器を抜き攻撃を加えると、37のダメージがポップし、ヤミコモリが一撃で光の欠片と散ってゆきました。


 以前は確か、一桁ダメージでしたので、それから考えると大分強くなりましたね。

 開始直後と比べるのもどうかと思いますが。


 湧き出てくるヤミコモリ達に対して新しいスキルを試してゆくと、スキルの使用感もある程度理解できました。


 短剣使いのスキル『薄絹に咲く華』は、テキスト通りの能動回避技のようですね。

 攻撃に合わせるように使用可能なタイミングがあって、発動することができる技でした。


 とはいえ、以前アビリティを習得する際に迷った片方の様なものではなく、こちらも物理的に避けている感じなので、おそらく全体技なんかは回避できなさそうかと思います。


 あと、何となくわかっていましたが羽々流々とは重複しないようで、スキルを使用した瞬間そちらの回避感覚が消えました。

 代わりに回避性能自体は羽々流々よりも少しだけ強いのか、交互に試してみると、行動を意識しなければいけない度合いが羽々流々よりも甘い様に感じます。


 参照しているステータスが同じなのか、あるいは回避はみんなこうなのか、避けている感覚自体に差はありません。


 回避時の攻撃に関しては、スキルを使うと三回に一回くらいは致命的な攻撃が出ていましたので、かなり確率は増加しているのではないかと思います。普通に攻撃しても致命なんてほとんど出ませんからね。


 回避失敗時のダメージ増加の方は、今は相手がコモリなので何とも言えませんね。

 スキルを使っていてもいなくても、1ダメージでございます。


 ちょっといらない子認定しかけていましたが、使えないことは無さそう。


 発動するまでは羽々流々との選択の余地がありますので、羽々流々で回避不能と判断出来たら使うということもできますし、致命が出なさ過ぎて腐っていた『解体』のアビリティも機能しそうです。


 『逆さ風』の方は諸々の消費が激しいのであまり試せませんでしたが、これはおそらく消費に見合う強さだと思います。


 羽々流々でも咲く華でも、どちらでも回避時に使用可能で、使用すると指定はできませんが離れていても相手の近くに一瞬で移動することができるスキルとなっておりました。


 本当に一瞬なので、ワープなのか加速なのかもいまいちわかりませんが、これがあれば回避時だけでなく回避後も攻撃するタイミングが作れそうです。


 CTが少し長めなのとHP消費が激しいのだけは注意しておかないといけませんね。


 ヤミコモリ達を倒していると、途中、軽度劣化の通知がポップしました。

 やはりそろそろでしたね。


 終わったらステータス上げも含めてハツメさんの所で直しましょう。

 節約に『自己整備』を使わなければいけないほどお金にも困っていませんし、お金で解決するのだ。


 最後に大きいメスのヤミコモリを倒して一軒目を終え、次の倉庫へ。


 ちなみに、メスのヤミコモリの説明も確認してみますと、メスは個体数が少ないので大量のオスを囲って自身を頂点とした群れを作る~、と書かれておりました。

 ……うん。


 倉庫を回り、数度戦闘をこなすと、最後の一軒は以前梟さんに襲われた倉庫。


 さあ、来いと身構えましたが、梟さんが出てくることは無く終わりました。


 新たに力を手に入れた今ならいい勝負ができるかと思ったのですが(慢心


 詰め所で報酬を受け取り、兵士さんにお礼をしてその場を後にします。


 そういえば、以前の女性の方はお見掛けしませんでしたね。

 いえ、特別会いたかったというわけではありませんけれど。

 偉い方っぽかったですし、お忙しいのでしょう。


 陽の傾き始めた空を見上げると、空が赤く染まっているのが見えました。

 陽光自体は街壁に遮られ、街はすっかり薄暗く、既に中央通りの街灯が灯っています。


 街門はまだ閉ざされていませんでしたが、そろそろでしょう。


 これにて受注していた分のフリクエは全てこなしました。


 合計のレベルも結構上がりましたし、新しく受けられるようになったクエストをちょっと確認してみて、良さそうなのがあれば受けるだけ受けておいてもいいですが、それよりもアビリティ構成やSP(ステータスポイント)の振り分けなんかを、そろそろちゃんと考えなきゃいけませんよね。


 ステータスに関しては必要に応じてでもまだいいですが、アビリティに関してはレベル上げが必要ですからね。

 一つに集中してレベル上げをする時間を作ってもいいのですが、そうするとせっかく行動に合わせて成長してくれるというのに、こう、変な感じに成長しちゃいそうです。


 今のところ取ってもいいかなと思うのは、薬師、錬金術師、園芸師あたりが魅力的に感じております。


 もう、取得をぽちっとするだけで手に入るのですが、指が重い。

 お買い物の時もそうですが、こういうの本当に悩みますよね、むむむ……


 不要? 必要? 本当に必要? いつ使うの? が頭の中でぐーるぐる。

 優柔不断と言うなかれ。女の子のもの選びは時間が掛かるのです。


 ウィンドウとにらめっこをしながら、中央通りを歩いていると、間もなくしてギルドに到着。


 ま、まぁ、一旦、一旦保留といたしまして(無限


 クエストを眺めに行くことにしました。

 広場に並ぶコンソールを操作し、クエストを確認。


 ゲーム内の一日あたり八件受けられるというのは以前確認した通りで、画面には受注権再獲得まで三時間少し時間が掛かりますよ、と表示されています。

 なので受注はできませんが、新しいクエストだけ確認します。


 現在、アビリティの合計レベルは27。


 確か、以前は20くらいでしたっけ?


 ……ふむ?


 新しく受けられるようになったのは、と20、21、22のクエストを見ていきますが、少し違和感があります。なんでしょう?


 あ、以前受けたものが見当たりませんね。


 少し探してみますが、やはりありません。

 流石に一回きりということは無いですよね?


 なぜだろうと思いながら新しく受けられるようになったクエストを見ていると、Lv.23に『愛しのあの方へもう一度』という名前のクエストを発見。

 内容も似ているように見えます。


 もしや? と思い、さらに上のレベルも確認していくと、やはりありました。


 25の一覧に、カブさん、もといカボチャさんの所からと鍛冶屋さんの所から出されたクエストと思われるものを発見。

 ただこちらは、多分そうと思うだけで、クエスト名も内容も違うのではっきりとしません。


 下のレベルも確認してみることに。

 Lv.0の倉庫巡回は変わらずそこにありましたが、Lv.1の受けていたクエストは、名前こそ違いますが、何となく似ているようなものが、少し上のレベルに散らばっていました。


 これは、クエストが次の段階? に更新されたということでいいのでしょうか?

 受け続けていると、どんどんレベルが上がっていくと予想いたします。


 予想が正しければ、やり込んだらそのうち下の方は空になりそうな仕様ですね。

 量が量なのでやり込み要素なのでしょうけど、やりこむ方はいるでしょうね。


 最終的にどこまで上に上がっていくのか。

 始まりがLv.1のものでも追いかけ続ければ際限なく上がってゆくのでしょうか。

 愛しのあの方にもう一度、と言うのを見る限り続き物っぽいですし、終わりはありそうですよね。


 何となくクエストの仕組みを理解したところで、増え過ぎないうちに、何よりやる気のあるうちに一通り目を通していきます。


 途中、二度偽りの選択を使える位の時間をかけてクエストを確認し、気になったクエストにはピンを立てておきました。

 これで受けられるようになった時にまた探す手間が省けます。こういうこととお掃除はこまめにしましょうね。


 さて、バフあり記録引揚を使用するだけして確認していなかったので、そちらも見てみましょう。


 使ったのは、都度お世話になっている渋草と、採掘師のアビリティ習得クエストで手に入れたエメラルド。


 まずは、渋草から。


==========

『渋草』

 世界中に広く分布する植物。若葉は傷の治癒を助ける成分を含んでいるが、成熟した葉は成分が変化し強い渋みを持つ。外敵から身を守るため渋みはより強力なものへと変化しているがそれに伴って栄養価が高くなっている。香料や薬品として用いられることがある。


※拡張情報

 渋草は生命力が非常に強く、種を持たない代わりに寒暖を問わず葉や根の欠片からでも新たな個体が発生するが、魔力の豊富な場所では生育できない。


※最古記録

 成体が魔力に対する適応能力だけを持たないが、非常に高い環境適応能力によって、世界から魔力が失われた時代に繁栄を極め、ほとんどの大地を覆いつくすまでに広がっていた。


※作製可能効果▼

生体忌避 一部の状態付与軽減 追憶:呼覚恐怖 追憶:原始の生命力

==========


 最古記録が完全に開放されましたね。

 意外と初めてでした。

 他のアイテムは、ほんの少しでも虫食いになっていたりしましたから。


 そして渋草の追憶は『呼覚恐怖』と『原始の生命力』。


 なぜ二つあるのかといえば、記録引揚を使用した際に『記録を完全に再構築しました』という表示と共に、原始の生命力という追憶が追加されたのですよね。


 呼覚恐怖の効果は、呼覚恐怖の影響範囲の対象に『恐怖:小』の状態を付与するというものでした。


 恐怖という状態は聞いたことがありませんね。


 突いてさらに説明を開くと、恐怖という状態が付与されていると動きが鈍る効果があるのだそうです。

 とても便利なのでは。


 原始の生命力の方は、対象に継続回復効果を付与するというものでした。


 回復の量にもよりますが、こちらも便利そうですね。


 追憶はどれも良い効果が揃っています。

 こうなると、やはり錬金術か薬師のアビリティは欲しいですよね。


 そういえば、スタックできない別アイテム扱いだった渋草の若葉も、渋草にスキルを使うと詳細が解放されるのですが、作れる効果が違うので、効果に影響してくるバフあり記録引揚はどうなのかなと思ったら、そちらにも同じ効果が付いていました。


 続いて、採掘師のアビリティ習得クエストで手に入れたエメラルド。こちらもスキルが使えましたので確認いたします。


==========

『エメラルド鉱石』

 ザクロ地方で採掘された、無加工のエメラルド鉱石。内部に魔力を含むが、そのものは非常に魔力の絶縁性が高く、魔道具等に多く利用されるため、内包する魔力がより少ない方の価値が高い。多量の魔力を含む場合は淡く輝きを発するため装飾品として好まれる。加工が非常に難しく、採掘量に対し流通する加工品の量は少ない。


※拡張情報

 非常に安定した適度な魔力と環境があれば容易に生成されるが、自然下で生成されうる環境が整うことはとても珍しい。


※最古記録

 ――――力を安―――ていた時代には、非常に高――――力を含んだ――が層を形成するほどの―――れ、魔――――れた時代に唯一、十分に魔力を放出する物質であった。ほと―――、長い時間の間に魔力を放出し――――とで石くれへと還った。


※作製可能効果▼

魔力絶縁 一部の状態付与 追憶:封牢の魔力

==========


 あのクエストの時に頂いた素材はエメラルドの他にも、偽金鉱や亜銅鉱があります。そちらも見ることができるので、後で見ようと思いますが、先に宝石から見てみることにしました。


 そして、宝石に使ってみて、今気づいたのですが、もしかして魔石にも使えるのでしょうか。


 気になって、魔石を取り出して確認してみると、スキルを使用できる感覚がありました。


 やはり使えるのですね。

 CT早く明けないかな。


 使ったらどうなるのか、と少しそわそわとしてしまいますが、エメラルド鉱石の内容を確認してゆきましょう。

お読みいただきありがとうございます。


もしどこかで面白いと感じていただけたようでしたら、星を光らせてくださると感動します。

あとブクマとかも(強欲

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― 新着の感想 ―
[一言] エメラルド鉱石の最古記録はまだまだ情報が歯抜けか……
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