3-8色々作りましょう
皆様こんにちは。お世話になっております。
からすです。
そういえば、ピーマンはナス科なので、ナスの隣に植えるとキメラ野菜ができるという……
だから何というわけではありませんが。
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意外な難しさに苦労しつつも完成させた達成感から少し気分が高揚していたのも落ち着いたところで、ウエストポーチの情報を見てみます。
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『小さなウエストポーチ』
即時使用可能な外部収納を備えた、アイテムボックスとは独立した収納が可能な、ウエストポーチ装備。
製作者:シロ
品質:高品質
※高品質ボーナス:状態保護効果向上※
※ 即時使用可能外部収納:2枠
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ふむ?
アイテムの情報を見てみると、名前の部分がタップできるようになっていることに気付きました。
名前部分をつつくと、入力欄がポップ。どうやらアイテム名は自由に入力が可能になっているようです。
練習用ミニポーチもそうだったのかな? と思い、作ったミニポーチの方も見てみたのですが、そちらはそのまま固定されていて変更はできませんでした。
いずれにせよ、自身で作ったものに好きな名前を付けられるのは愛着が増していい仕様ですね。
ミニポーチがとっても簡単でしたし、ある意味で、ちゃんと創作した初作品と言っても過言ではありません。
ここは、何か気の利いた可愛い名前を付けてあげたいところですが、哀しきかな、ネーミングセンスはあまりないのですよね。
どうしたものでしょう。
幾らか頭を捻ってみたのですが、何かそれらしいものが浮かんでくることもなく。
何となくウエストポーチという名称がもう既に洗練されたデザイナブルな名前じゃないですか、と思考が迷走したところで、結局、私のサイン的に自身の名前を入れておけばオリジナルになるでしょうという結論に。
アイテム名の欄に『シロのウエストポーチ』と入力して決定。
なんだか気分的にはサインというよりは小さい子が自分の物に名前を書いておくあの感覚を感じてしまったのですが、それはそれとして。
ウエストポーチを開くと、収納欄はいくつもの枠の並ぶ側と、別途二つの枠が並ぶ側に分かれており、分けられている二つの枠はわざわざポーチを開く必要なくものを取り出す、というか手に取ることのできる枠になっているようです。
様はショートカット枠ということですよね。
まぁ、思考操作でぱぱっと取り出してしまえばいい所ではあるのでしょうけど、作る時に思ったのは、今すぐ使いたい! みたいな焦っているはずの状況で冷静にそんな操作ができるのでしょうか? というところでして。
試しにその枠にリペアオイルを入れてみると、一枠に一つだけでスタックは出来ず。
リペアオイルはウエストポーチの横のポケットに入り、外から見てもその存在が見て取れます。
被さる形の蓋を開けると、中に入ったリペアオイルをすぐに手に取ることが出来て、理想通り。
ここにはリペアオイルを常備しておきましょうね。
一応の確認として色々と入れてみたりもしたのですが、チケットを入れるとくるくるっと巻かれた状態で入っていたり、当たり前ですが外から入れることも普通にできました。
ウエストポーチ本体にはアイテムボックスと同様にアイテムを入れていくことが出来ましたが、簡易クラフト作業台等の一部のアイテムはそもそもウエストポーチに入れること自体が出来ないようです。
ウエストポーチの方には『使用する』アイテムを入れることにしましょうね。
素材とかのアイテムはショルダーバッグの方に入れて、魔石は…… 私の場合使用するアイテムですし、こちらで。
ミニポーチに魔石を纏めて仕舞い、他の使用する系のアイテムも仕舞っていくと、アイテムボックスの中も素材と、こちらには入れられないものだけに。
それでもお店で買ったもの含め素材が多いので空いた、という感じはあまりしませんが、ショルダーバッグも作って素材をそちらに移したらいよいよボックスの中身がすっきりしますよね。
ボックスの中は貴重品入れというか、そんな感じの扱いでいたいところです。
さて、となればMPを補充してバッグを作りましょうか。
効率で言えばハツメさんとオーリナさんの所に行ってステータスを上げてもらってからの方がいいのでしょうが、クラフトスペースってわざわざ『クラフトスペース利用券』なんてものがあったということは、通常は利用に何か別の物が必要か、あるいは『クラフトスペース利用券』を入手しないといけないのでしょう。
チケットは一枚しか持っていませんでしたし、他のもの、たとえばお金だとしたら幾らくらいかかるのかとかわかりませんから、少し不安です。
それならこのまま作ってしまいたいところです。
どうせ作りたいのはあと、バッグと先ほど追加で買ったレシピのレッグベルトくらいですし。
そもそもそれ以外は難度が高くて編集したら作れなくなること確実なので、そのためにわざわざ一旦出てしまうのももったいないでしょう?
そうと決めたら、MPコンバータと魔石を取り出し、MPを補充。
購入した魔石をMPに変換すると、MPが12になりました。
MPコンバータの効率上昇が10%、アビリティの効果でもわずかに上昇しているので、この魔石は基本的にはMP 10前後の魔石ということでいいのでしょう。
魔石一個が1000 Cほどなので、MP 1あたり、100 Cくらい……
よその方のMP事情がよくわからないので何とも言えませんが、節約しないとすぐに干上がってしまいそうです。
まぁ、今のところMPの使い道は糸のアビリティだけですし、レベル上げの為にも、使わないという選択肢はないのですけどね。
MPコンバータを装備して、バッグの作製を始めます。
難度的にはウエストポーチより少し高いくらい。
製作可能難度ぎりぎりです。
作製を開始すると、ウエストポーチを作った時の五倍以上の量の素材を要求され、買ってきた素材のほとんどを消費してしまう形になりました。
編集した時に要求素材量が増えることも想定してかなり多めに素材を買っていたのですが。
限界まで容量を増やしたら、少し増やし過ぎたかもしれませんね……
裁断は、容量を増やしただけで細かいところを編集したわけではないので、大きいパーツが多く、相変わらずの切り辛さを除けばウエストポーチよりも比較的楽です。
引っ掛かりが多く、力が必要なのに勢いはダメ、という裁断に少し腕がプルプルする感覚を感じながら裁断を終了させ、縫いの工程に。
これが大変でした。
何が大変って、指示点がゆらゆらとわずかに揺れているのですよね。
一瞬、めまいか目の錯覚かなにかでそう見えているだけかとも思ったのですが、そういうわけではなく、本当にわずかに揺れていました。
かなり小さい点がゆらゆらと揺れているのを見て、正直できるのか心配になってしまいます。
針では無理だと心が叫んでいましたので、糸のアビリティで。
『綾取り』のスキルまで使い、何とかそこまでミスをすることなく進めます。
ものが大きいだけあり、縫う量もかなりのものだったのですが、隙間に隠れたようなものは無くまっすぐ縫っていけばよかったのが救いと言えば救いでしょうか。
肩紐の所だけは少し苦労しましたが、それくらい。
それでも感覚的には全体の二割程度をミスしてしまったと思います。
そういえば作製って、失敗とかあるのでしょうか?
流石にこの程度で失敗にはならないと思いますが、もっともっと複雑に難しくなってくれば失敗することもあるでしょう。
どこら辺がボーダーになるのでしょうね?
品質に若干の不安を感じながらも縫いの工程が終わり、完成したバッグがこちら。
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『ショルダーバッグ』
内部容量に特化した、アイテムボックスとは独立した収納が可能な、ショルダーバッグ装備。
製作者:シロ
品質:高品質
※高品質ボーナス:状態保護効果向上※
※ 容量増加
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作っておいてなんですが、思わず笑ってしまう大きさです。
なんだかシステム的に中に何も入っていないからといって萎んでしまうこともないようですので、私が背負っても引きずることは無さそうです。
それとは別に自身の身長の半分以上もあるリュックを背負って歩くところをどう見られるのかの方が少し気になってしまうかもしれませんね。
この世界でそんなこと気にしてもしょうがないのですが、気分的に。
装備してみると、なんだか登山用のリュックでも背負っている気分です。
バッグを開いてみると、中は五列六段三十枠の収納スペースが。
こちらには簡易クラフト作業台も入るようでボックス内の残りはほとんどこちらに放り込んでいきます。
これでアイテムボックス内に残ったのはチュートリアルの時にツバキさんからいただいたお人形だけ。
貴重品はアイテムボックスに入れておこうと思ったのですが、素材で溢れていただけで、貴重品と呼べるものは意外とありませんでしたね。
あと、バッグには入手したアイテムを入れる先をこちらに変更できるようにする設定項目がありました。
ポーチの方には無かったのですが、どういう違いなのでしょうね?
作製したいものはあともう一つ。
レッグベルトですね。
ものとしては、ウエストポーチの外部収納枠だけの収納装備という感じです。
二つ作って両足に着けてしまいましょう。
ウエストポーチに干渉してしまいそうなので、ウエストポーチの装備位置を真後ろに。
真正面でもいいですが、それは普通に邪魔ですので。
さて、作製始めましょうか、と思ったところで、感覚的にバッグが少し邪魔だなと思いまして。
バッグの中身が入った状態でアイテムボックスに収納出来たらかなり圧縮できるのでは? という疑問もあり、装備を解除。
他の装備なら、装備を解除した段階でアイテムボックスに収納されていたのですが、バッグは外すと、肩紐部分が一瞬解けて、そのままその場にぽとっと置かれてしまいました。
これ、置き引きとかが激しく心配になるのですが、大丈夫なのでしょうか。
中身の操作は通常通りできるようで。
その場に置かれた後も私とバッグちゃんの間には何かしらのつながりが……
普通に手に持って運ぶことは出来ましたので、どこまでなら離れても大丈夫なのかと部屋の端に持って行って、私は反対側の端に行ってみたりしたのですが大体、手の届かなくなる距離くらい離れると操作不能になってしまいました。
それでもずっと『そこにある』ので、置き引き、むしろ不法投棄感がありますが、そういうのはもちろんとして、時間が経ったら消えてしまうとか、こういうゲームにありがちな、そういう仕様が不安になってきますね。
また、中にアイテムの入っていない状態だとアイテムボックスに収納できたのですが、中に入った状態だとできなくなっているようですね。
ウエストポーチもそうなのかな? と思い装備を外し収納しようとしてみるも、案の定。収納不可表示が。
マトリョーシカは出来ないようになっているのですね。うまくできています。
そうなると、中身の入った状態で収納できる練習用ミニポーチは珍しいのでしょうか。価値が急上昇?
まぁ、そういうのはまた別途どこかで試してみたり、色々なアイテムを見て見たりするとして、今はアイテム作製です。
レッグベルトも、難易度的にはバッグと同じようなものなのですが、感覚的には作業量の多かったバッグの方が大変でした。
レッグベルトの大変さは、細かい作業の多さだけですね。
これは単純に私側の問題なのでしょうが、同じ難度でも意外と違うものです。
そんなことを思いながらさくさくと二本のレッグベルトを完成させ、装備――
~ピピピロリン~
というところで、通知音。
ステータス値に関しては上がるものがないはずなので、アビリティのレベルアップなのでしょうが、なにか上がるものあったでしょうか? 確認してみます。
見てみると、上がったのは裁縫、固有、先天の『伝導体』の方の三つでした。
裁縫は今連続で作業をし続けていたからでしょうね。
固有の方は、『作業適化』のスキルをずっと使っていたからでしょうか? 何度も発動をしないと上がらないと思っていたのですが、使っているだけで上がるのであれば、平時もずっと使い続けていればぐんぐん上げられますよね。
後で少し試してみましょうか。
先天の『精密伝導体』はパッシブスキルの固有の効果に対するバフが効き続けていたお陰かな?
にしても裁縫は先ほど上がったばかりですし、裁縫が上がるのなら糸のアビリティも使い続けていましたからそちらも上がりそうなものです。
あるいはあともう少しの所まで来ているのかもしれませんね。
少し気になって、もったいな気もしましたが、余っていたMPを消費して糸で遊んでいるとすぐに。
~ピロリン~
と、通知が。
予想通り、糸のアビリティのレベルも上がりました。
やはり使っていると上がりますね。
戦闘系はそもそも使っていないので、さもありなん。
一つ一つ変化したアビリティの内容を確認していきます。
お読みいただきありがとうございます。
もしどこかで面白いと感じていただけたようでしたら、星を光らせてくださると感動します。
あとブクマとかも(強欲
追記.
言い訳を…… 体調崩していました。
皆様もお気を付けを。