表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/64

Beats Knockin【6/6】




 今回のオチ。


 急遽つくらせた、幹を納めたお堂で鏑木盛夏が護摩をたいたところ、吉野ヶ里咲もお柳さんも、健康体に戻ったのである。

 土蜘蛛とは関係なく、〈魔性〉は、普通に帝都にも紛れ込んで生活している、ということがわかった一件だった。



 むしろ、気になったのは、吉野ヶ里と朽葉コノコもまた、知り合いであった、ということである。

 お嬢様学校だから知り合いであってもおかしくないだろう、とは、〈思わなかった〉わたしは、正しかった。



 だけど、コノコと咲の関係性のお話は、今回とはまた別件である。





 盛夏に言われ、わたしは図書館で古書を漁った。


 疲れながら、

「ウィスキーが飲みたいー」

 と、帰宅後、下宿でぐだったところ、貫通している穴から顔を覗かせた隣の部屋の鴉坂つばめちゃんに、

「あんたは壁の修復のこと、考えなさいよ!」

 と怒鳴られたのだった。


「修復魔術とやらは?」

 と、わたしは聞いてみた。


「普通に直せって、やくしまるななおに凄まれたわよぉー!」

 つばめちゃんは叫び、筆記用具などを空いた穴からわたしの部屋に飛ばす。


「壁の修復かぁ。ふふん。このわたし、壊色お姉さんの日曜大工の腕が鳴るわね」

 と胸を張ると、

「ウザ! 壊色、ウザ過ぎッッッ!」

 と、さらに叫ぶつばめちゃんなのだった。



 ああ、もう。




〈了〉

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ