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トーナメント戦の続きの、一騎打ちの予想ができるんですか

あぁ、ユッくんのわがままに振り回された。

「あの人、秒殺だね」

穴沢くんが話しかけて来た。

え?秒殺?

ステージでは、赤と黒の刀剣士が高く片手剣をかかげてた。

ちょっと目を離したすきにコマッちゃん勝ってるんかい。

「僕の親友だよ」

「すご。多分、最後の一騎打ちまで行くと思うよ。あたるんだからカケ」

教えたら穴沢くんが笑った。

「どこにもすごい人って居るんだね、あの刀剣士くんとか、野辺くんとか、我妻くんとか」

「野辺くんは実験先生だよね?我妻くんはあの刀剣士の高校生だっけ?」

我妻くんに聞き覚えがないんだが?

看板の我妻徳勝で字はみた。

「我妻くんはマジックのイケメンくんだよ。南中の」

?

!

「我妻徳勝くん。マジカルネームが、聖なる生活の女神の木の実で、カルナミロ・ホーリー(Carnamilo Holy)だから、日本語っぽく訳してカァナミィホゥリィ(加波保利)だよ」

唖然!

「がさつな女の子でないんかい!」

「女の子って、南中は男子校だよ、全寮制の男子校に女の子いないよ」

ケラケラ穴沢くんに笑われた。

……セーラー服が制服じゃないって、僕でもわかってたはずだよ。女子がいないんじゃ。

男子なら男子トイレから出てきたのも何ら不思議なないのだ。

男性芸能人の衣装コスプレすんのも、まぁセーフ。

友達に対して俺口調で、がさつなのも舞問題。

「なぁに、太賀氏は固まってんだよ」

ユッくんが声をかけてきた。

がさつな口調の俺男子ならここにも居るもんな。

「衝撃の事実」

「あにが?」

「マジックしてたの男」

「そだよ。男子校の生徒会長」

僕らの言葉に反応は様々。

「うそ!俺がときめいてたボーイッシュビューティーの太股が、男のムサイ脚だったってか!?」

呟いてユッくん頭を抱える。

「男相手に、ぼく達仔猫ちゃんポーズしてたの?ぼく頭を撫でられて喜んじゃったよ!」

タケッちゃんしゃがみこんだ。

「うん、この女の子、胸ないなとは思ってたんだけど、やっぱり男だったんだ」

アッくん平然。

そうか、アッくんは腕を組んでたから胸に気が付いてたんだな。

「女の子だったら胸の上に手のひらのせるポーズできないよ、恥ずかしくって」

穴沢くんが笑って言う。

後ろから腕をグイッと回すと手のひらは胸の上に来るな。

「姉ちゃんの友達に他校の男が居る何て考えた事なかった……。姉ちゃんに聞いてくる」

「舞沙枝に即刻あの恥ずかしい画像消去させろ!これ厳命だ!」

ユッくんの怒鳴り声に後押しされて、僕は放送室に乗り込んだ。

放送室は放送室で、変な空気だった。

長い脚を組んで、イスに座ってる加波さん……我妻くんの前に、メファシェハが腕を組んで仁王立ち。

放送機材、マシュマロ、マイクの前に姉ちゃん。

マシュマロの甘い匂いがこもる放送室。

「太賀氏か。こやつ私の知り合いだ」

「カルナミロ・ホーリー(Carnamilo Holy)さんだよね」

さっき穴沢くんが言ってた名前を教える。

「は?」

「違うの?」

あれ?僕を見るメファシェハの反応が、マサキチくんを見る万千穂さんみたいなんだが?

「Tururi Arupado(トゥルリ・アールパード)。私の家族を教会に売った男だ」

振り向いて僕に言って、メファシェハは我妻くんに向き直った。

「舞沙枝に私の残り香を嗅いで、太賀氏に私の雰囲気を視たのだろうアールパード」

我妻くんも姉ちゃんもぴくりとも動かない。

何か、姉ちゃんに画像消してって言えない雰囲気なんだが。

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