いやいやいや、図書室で騒いでいる自覚はないのだがな
図書室にいつものメンバー揃った。
コマッちゃんとアッくんとワダマサと、ハッシーこと1組の橋本敦啓だ。
そう1組の橋本はハッシーなんだ。
ちなみに2組の橋本はハッシャン。
うーん、微妙だな。
一応、部活が同じ写真部な訳だ。
趣味同じeスポーツでもあるが。
夜な夜な遊んでます。
アッくんとは別なチームも同じだな。
あ、ワダマサとハッシーはリアルに学校の陸上部にも入ってっけど。
人工怪物だか人工幽霊だかをぶっ叩くネットゲーム【Creature Sleigh Beat】を5人パーティーで午後9時からやってるんだがな。
僕は明日誕生日に新しいコントローラーもらうのだ。
「やっとかい」
ハッシーに言われた。
「誕生日4月だとばっかり思ってたんだよ」
「みんな色々別な日を言うんだが」
「おめぇの姉ぇちゃんが4月5日が誕生日って広めてたり、おめぇ等どっちも武尊やら黎やら穣先輩やらの従兄弟連中とイメージ混ざってっんだよ!」
「そりゃしかたないよ、みんな似とるし。ナー」
アッくんとハイタッチ。
「4月5日は姉ちゃんの誕生日だから。僕は2月7日だから。明日は何くれる?」
ハッシーがなげやりに。
「装備じゃ装備」
アッくんは右手をあげて。
「じゃ僕もそれ」
コマッちゃんが辞書を開き。
「俺は軍資金」
ワダマサは陸上競技雑誌をめくり。
「獲れたら戦利品」
4人とも、そっちか!?
「いやいや、リアルで」
「俺ん時にはタカッチだって戦利品だったろ。生肉……まてよ貯金箱くれたか」
ワダマサに言われたけど、そだっけか?
ハッシーが言う。
「楽しみにしてろ。あの天使な姉ぇちゃんが何かくれるべ」
「あれは、鬼姉だよ!!」
エキサイトしてつい声がでかくなっちまった。
図書室の先生に、にらまれた。
「とにかく、朝の続きだ」
コマッちゃんが続けて言ったのさ。
「あれは【墓碑銘】の定形句。まるまる此処に眠るとかの変形。どっかで見た映画か何かに出てたんでないかな」
「なにそれ」
ハッシーきくのか説明をせんと、て考えてると、コマッちゃんが説明。
「あ、字幕の洋画で聞いたセリフが頭に残ってて、急に思い出して、なんだっけ、で何の事もないセリフだったと。バッカみて」
ハッシー大笑い。
いや、そうでなくて……はあ。
僕らは、ハッシーの笑い声のおかげで?せいで?司書の先生に図書室から追い出された。