そうだったのか!どうだったのか?
「誰が女だ!1年以上、放課後一緒だったろうが!」
何か、知らない、居ないはずの3年の男子の松田先輩が、怒り心頭の御様子。
「特に、お前ら!」
ありゃ?
マサキチくんを指差してから、僕とタケッちゃんをウロウロフラフラと指差されたが、何で?
「言いがかりはやめていただきたいですね」
マサキチくんが、冷静に返したわな。
「なら、フーだかウーだか!お前は分かるよな!」
僕は【ウー】じゃ無いんだが……太賀氏なんだが?
「えぇぇ……フー?」
自分を指差して、タケッちゃんが頚をひねったさよ。
「お前らの委員会の、副委員長は誰だ!」
「緑化委員会の委員長は海鉢先輩ですね。副委員長は……誰か居たはずですね」
マサキチくんが答えたけど、
今のやり取りは既視感があるぞ?
「緑化委員会?ぼくは違うんだが?」
確かに、タケッちゃんは緑化委員会には居ないよな。
<太賀氏。今の会話で、解ったぞ。この男子生徒が誰だか>
アナ、誰さよ?
<たぶん、太賀氏達の部、写真部の前の副部長だ>
「写真部の前副部長!?」
言ってまじまじと視ると、そんな気もしてきたぞ!?
「ウー。偉い偉い。その通りだ」
頷いて言う松田先輩。
「前の副部長って、松田先輩だったんですか!」
マサキチくんが驚いたように言ったさ。
そりゃ、驚くよね。
居ないはずの3年の男子の松田先輩が前の副部長だったら。
でも何で、居ないはず?
「違う!植物の【松】に源氏と平家の【平】で【松平】だ!」
先輩の叫びで、謎は全て解けたさ!
「あぁ、男子の松平って先輩は居たよ。確かフルネームが、松平ナントカ先輩」
アッくんが言ったさ。
「ブー!ナントカと違う!許和だ!」
先輩が叫んだわな。
ブー。
アッくんがブーなんね。
あ、予鈴が鳴った。
早く教室に戻らないと、五時間目になっちゃうよ。
「前副部長先輩、失礼します」
折り目正しく、コマッちゃんが言ったさ。
あ、解ったぞ。
確か、みんなこの先輩を【副部長先輩】って呼んでたから名前がわからなかったんだよ。
三年生は【副部長】って呼んでたし。
思い出した!
それに、副部長ん時には眼鏡かけて無かったし。
<聞き覚えが無い声といわなんだか?>
あぁ……それは、うん。
今回の件は先輩の影が薄いのが原因だからだな。




