空の決意
恋とはなんだろう。
恋心とはんだろう。
ボクの胸に芽生えて間もないそれはまだ詳しくは言えないけれど。
ボクはそれを知った。
故に考えるべきことがある。
それは恋すなわち恋心の発展形――恋人関係とは何かという事だ。
男女が惹かれあうのは子孫繁栄の本能ともいえるけど。
本能より心を取りたがるのが人間だ。
何かが欲しい――。
誰かに好きになってもらいたい――。
もっといい立場関係に――。
こんな誰にでもある発想は始まりに過ぎないのだ。
欲しい物や人の心を手に入れたとしても大事なことは未来に目を向ける事。
何かを得る幸運を得たならばその先も考えないといけない。
幸福は一回だけの折れ線グラフの山ではもったいない。
それは男女にも言えて、好きな人に心を向けてもらえたとしてもその先は長い。
本能だけならば一回きりでもいいだろう。
でも、ボク達は人間だ。
本能に抗う強い心を得ることさえできる。
人間だけが先の先を予想し計画し対策を行うことができ。
人間だけが幸福を育て危機から遠ざける行為を行うことができる。
だからこそボクは考えなばならない。
難しく考える必要はないのだろうけど。
ボクは考えねば理解できないから恋人とは何かを。
彼女を笑顔にして幸せに導ける道を。
幸せとは胡坐をかいてただ堪能しているだけで教授し続ける人間の方が少数。
特にそれはボクみたいに結婚を前提に告白をした人間は胡坐をかいてはいけない。
結婚した先の道は長く困難だって沢山あるだろう。
そのこんなに備える事は必要だし、好きな女性に頼りきりでは格好が悪い。
ボクはだからこそ彼女を守ってカッコいい所を一回は見せたい。
だからこそボクは考える。
幸運の折れ線グラフの山を崩さない道を――。
より良いお付き合いを――。
彼女を笑顔にする方法を――。
最高のお付き合いを――。
ボクの初恋を最高の形で続けられるように――。
ボクたちのために――。
初めて芽生えた胸の気持ちを無駄にしない様に――。
ボクの人生の始発駅はここだと思うから。
こういうのは慣れた物でそれなりだけど。
描写て難しいね