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八雲くんと夏目くんと、たまに誰かさん。その5。

八雲くんと夏目くんと、たまに誰かさん。その5。



八雲  「夏目はコスプレしたことある? ってあるわけないか」


夏目くん「ある」


八雲  「え!? ウソ!? いつ!?」


夏目くん「クリスマスの短期バイトで」


八雲  「あー。サンタさんの恰好でケーキ売るやつね」


夏目くん「サンタじゃなくてトナカイだけどな」


八雲  「マジか!! おまえがトナカイ!? 似合わない!!」


夏目くん「トナカイのかぶり物はなんであんなに縦に長いんだ。あちこちにぶつけて苦労した」


八雲  「おまえでかいもんなぁ。ええと、そうじゃなくてなんかもっとイベントでみんながやってそうなコスプレだよ」


夏目くん「執事とか?」


八雲  「そうそう! そういうの!! 夏目似合いそう!!」


夏目くん「外を歩いている時に、何度か店の人間に働かないかと声をかけられたことはある」


八雲  「すげえ。やればいいじゃん!」


夏目くん「俺は愛想笑いができない。トナカイのフルフェイスの方がよっぽど楽だ」


八雲  「勿体ない。時給もいいだろうに。でもにこやかに笑っている夏目も気持ち悪いよね」


夏目くん「失礼な」


八雲  「友達にコスプレイヤーがいてさ、すごいんだ! 店の売り物と比べても遜色ないの! 今度俺も作ってもらうんだ!」


夏目くん「そいつはデザイナーでも目指しているのか?」


八雲  「ううん? ただの大学生だよ。 俺と同じ学部なんだ。 あ、そいつが作った写メあるよ。見る?」


【八雲、写メを夏目くんに見せる】


夏目くん「……」


八雲  「な? すごいだろ」


夏目くん「……こんな才能があるんだったら、もっと他のことに活かせることがあるんじゃないのか」


八雲  「夏目、それを言っちゃダメだよ。趣味だからできることもあるんだよ。プロを目指しちゃったら制約もできて自由に作れなくなるだろ」


夏目くん「そういうものなのか」


八雲  「夏目の分も頼んでみるよ。きっとノリノリで作ってくれるよ!」


夏目くん「いや、俺はいい」


八雲  「なんで? やっぱりコスプレはイヤ?」


夏目くん「たぶん自分で作れる」


八雲  「え!?」



え!?

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